その後、東大はパラチオン剤の違法に所持していた
(無許可保管)として、都の行政指導を受けていたことも発覚(16日)。
管理がずさんというより、法令順守なんてまるで頭にないようですね。
農薬が本来「毒薬」であり、環境汚染物質だという認識もおそらくゼロでしょう…
(わかっていたら、やらないって)
こういう連中が、「農薬の有効性」なんて研究で博士号をとったりするのでしょう
から、大学や大学病院とはつくづく怖い。常時、厳しい市民の監視が必要です。
それなのに、大学はこの件を東大農場のホームページから「隔離」し、
大学本体に影響しないようにしています。これって、ヘンじゃない?
http://www.u-tokyo.ac.jp/fac08/tamanojo_j.html
メールでの問い合わせもできないし、市民と対話する気などまるでなし!
研究費が税金から出ているのだから、この事件は大学メインページのトップに
永久保存すべきじゃないの(怒)? だってこの事件は、東大という官僚機構の
病理なのだから、大学関係者すべてがくり返し目にするところに置いておくべき
です。
ところで上のサイトには、水稲、長ネギや柿、里芋等の野菜類、井戸水などの
水銀調査の結果が出ています(17日)。いずれも総水銀は「不検出」。…といっても、水銀がゼロというわけではなく、検出値限界以下ということです。
それに、自主調査なので、信頼性は著しく低い。こういう場合、独立の第三者機
関に適正な調査を行わせる仕組みが、日本にはありません。
東大はこの結果をもって25日に行われる3回目の住民説明会に、
「たいしたことないんですよ」と住民を安心させ、事件を収束させようとするはず。
告発者がいなかったら、最後の水銀製剤を使い切って、事件はこっそり闇に葬ら
れていたことでしょう。
一般市民はまじめに法律を守り、税金を払っているのに、法律を作る側の
官僚や政治家、大企業が、平気で法を犯すのは、彼らに対する「罰則」がないから。あってもほとんど形ばかりの罰則だから。そして、市民の声が政治に反映される仕組みがまったくないから。
中国の場合、官僚の犯罪の最高刑は死刑です。これを日本にあてはめたら、
厚労省、農水省は刑場送りが相当多いかも。…もっとも、私は死刑廃止論者ですけどね。
(2008年10月21日)