「コロナウイルスは生物兵器」「ターゲットは中国」「反中・反共活動の一環」…こういう論を広げている本ブログは、めでたく「陰謀論」認定されました! まず↓の記事をご覧ください。
ロシア系SNSアカウント、新型ウイルスの「陰謀論」拡散 米当局が警告
2020/02/23 10:51 AFPBB News
【AFP=時事】ロシアと関係があるソーシャルメディア上の多数のアカウントが新型コロナウイルスにまつわる偽情報を組織的に拡散し、感染拡大を食い止めようとする世界の取組みの妨げになっていると、複数の米当局者がAFPに明らかにした。
この偽情報キャンペーンは、新型ウイルスの流行は米国の仕業といった根拠のない陰謀論を展開し、健康不安をあおって米国のイメージを傷つけるのが目的とみられている。ロシアによる偽情報拡散に対処している複数の米国務省当局者がAFPに語ったところによると、ツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)、インスタグラム(Instagram)に作られた架空の人物のアカウントが、複数の言語でロシアの主張を流しているという。(中略)ここ数週間に流された情報には、新型コロナウイルスは「中国との経済戦争を遂行するための米国の試み」、「米中央情報局(CIA)が製造した生物兵器」、あるいは「欧米が主導する反中活動の一環」などといったものがある。世界規模の保健プログラムに巨額の資金を投じた米マイクロソフト(Microsoft)共同創業者で慈善家のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏などの米国人に対しても、ウイルスの感染拡大に関与しているとの偽りの主張がなされている。米監視当局がこの偽情報キャンペーンの存在を把握したのは、中国当局が新型コロナウイルスによる3人目の死者を発表した今年1月中旬だったという。【翻訳編集】AFPBB News
この記事にある「ニセ情報キャンペーン」の証拠はなく、どうも言論統制のために、ロシアを悪者扱いしているようです。ロシア側もすぐに「ばかげたことを言うな」と反論したようですが、日本人にはそんな情報は入らないから、「ロシア悪者論」に染まってゆくのでしょうね。
でも、私たちは、最大最悪の生物化学兵器開発・使用国がアメリカであることを知っておく必要があります。日本の731部隊が根源だからこそ、余計に。それどころか、今のアメリカは、実質的に占領状態にある国にまでBSL4研究所(武漢と同じレベル)を設置し、研究開発を行っており、まさに悪の枢軸。一方、何十年にもわたってアメリカに飼いならされている、産業界、WHO、学界は、米の公然とした国際法違反にモノも言えません。たとえばリビアの化学兵器処理を監督したOPCW(国連機関のひとつ、リビア化学兵器の破棄完了 禁止機関が発表: 日本経済新聞2014/02/05)は、アメリカを「生物化学兵器禁止条約違反」で調査する肝っ玉は持ち合わせていない。まともに声をあげる学者は片っ端から殺される世界だし。誰も止める者がいないから、アメリカの無法行為はさらにエスカレートする。それは特に「言論統制」に表れます。
↓はランセットから山本がまとめた記事です(ニュース記事ではありません)。
世界の科学者、コロナウイルス「陰謀論」を強く非難する声明
「今回のアウトブレイクの感染源をめぐっては、うわさと誤報道のせいで、まともなデータシェアリンが脅かされている。COVID-19が自然発生したものではないという陰謀論を、我々は強く非難する。多くの科学者が病原体のゲノム分析の結果を発表し、コロナウイルスはーーその他の多くの病原体と同じようにーー野生生物に由来するとの結論で一致している。全米アカデミーズの会長も、科学界を代表者として、この結論を支持する手紙を出している。
「陰謀論は恐怖と噂、偏見を生みだすだけで、ウイルスと戦う私たちの世界的な協力を危機に陥れる。我々は、WHO事務局長による、科学的な証拠を集め、誤報道と推測に打ち勝つ団結の呼びかけを支持する…
Statement in support of the scientists, public … – The Lancet C Calisher 著
これは2月18日、医学雑誌『ランセット』に投稿された文章の一部で、題名は「コロナウイルスと戦っている中国の科学者、公衆衛生担当者、医師らを支持する声明」。差出人は各国の「高名な」「公衆衛生の科学者」の28人のグループだそう。
「連帯」声明をよそおって、実は「コロナウイルス人工説を語るのは許さんぞ」という、中国人にあてたメッセージですね。なぜなら、「人工説」が最初に出たのは中国だったから。それも、米の国際法学者、フランシス・ボイル氏の主張にもとづく、「武漢のBSL4(病毒研究所)で製造した強毒性ウイルスが、管理不行き届きから漏れだした」というかなり具体的な説でした。ところが、そのとたん、アメリカを中心に、学界からこの説を否定する激しい声が一斉にあがったのです。でも、「人工説」は衰えなかった。それどころか、アメリカの国会議員(Tom Cotton、R–AR)までも、武漢研究所で生物化学兵器を製造していた、などの発言をテレビでくり返し、火に油の状態。
ところで、米中は現在、「経済戦争」の状態にあり、アメリカにとって敵国・中国の悪い噂がむしろ歓迎すべきことではないか、と疑問に思う人もいるでしょう。
でも、グローバル化の世界では、事はそれほど単純ではない。
実は、この武漢研究所では実際にコウモリなどのコロナウイルス(SARSの病原体)を研究し、新たな感染性ウイルスを開発していました。5年前にはその論文も発表し、物議をかもしてもいました。もっとも、米・NATOが現実に生物化学兵器を開発・使用しており、ロシア・中国・イランをそのターゲットとしている以上、これらの国が何らかの対抗措置をとるのは常識です。国の存続にもかかわるし。
ところが、理解に苦しむのは、武漢研究所では何とアメリカと共同開発で、新ウイルスを開発していたということ。しかもその共同開発者は上記「全米アカデミーズ – Wikipedia」です。この組織は英文ではThe National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine( 全米科学、エンジニアリング、薬学アカデミー)といい、いわば、医薬産業界の最上部ようなも組織であり…これは、中国の最先端のバイオ研究がアメリカの指揮下に入ったようなものです。
そのことにつき、当の全米アカデミーズ会長のPeter Daszak自身が、武漢研究所とのコラボを認め、次のように述べています。「我々はソーシャルメディアの誤情報の真っただ中にいて、そこでのうわさや陰謀論によって、中国の仲間には暴力の脅しがあるなど実際の問題が起きている」「我々には選択肢がある。陰謀論者や無知な人間によって日々脅され、攻撃されている仲間を支持するために立ち上がるか、知らん顔をしているか。今回、連帯を表明してくれた9か国の人々を、私は誇りに思っている」https://www.sciencemag.org/news/2020/02/scientists-strongly-condemn-rumors-and-conspiracy-theories-about-origin-coronavirus
・・・中国ではまったく知らされず、歓迎されるはずもない「新型ウイルスの研究・開発者」を、アメリカの医薬産業界が守ろうとしているという、妙な構図があるわけ。もちろん、そこには政治的な理由が隠されています。私は人脈を調べて、今回の生物兵器による攻撃は、おそらく習近平主席の失脚まで視野に入れた政治目的があると判断しています。世界を多極化に導き、アジアの一体化をめざして努力している習主席は、ロシアのプーチン大統領と並ぶ、ディープステートの最大の敵。
中国がここまで「食い込まれている」のは、「内なる敵」が存在しているからですけどね(歴史的に見て、決して珍しい状況ではない)。そこまでいうと、「陰謀論」にも説得力があると思われるかもしれません。なお、陰謀論者とは「事実を語る人」。そして、「裏切りの時代に事実を語るのは、英雄的行為(Geroge Orwell)」。「陰謀論者」のレッテルは、今の時代、誉め言葉のようなものです。2020.2.26