11月16日の講演会ではびっくりするようなことが起きました。
会場に入ると、檀上に、胸に赤や白のバラの花をつけた「来賓」が並んでいたのです。司会の紹介によると、赤穂市長、備前市長、赤穂市議会議長、その他の反対団体の代表らとのこと。さらに、客席には赤穂市議全員が参加していたのです。
う~、山本さんの講演に市長や議長らが参加してくれるなんて、これまであった?
ないなあ。処分場や焼却炉など「公害事業」が計画されているような自治体では、首長らはとっくに事業者側についていて、私の講演を聞いて勉強するどころか、裏で山本さんのデマを振りまき、押さえ込もうとさえするからなあ。たとえば鳥取県米子市では、警察(おそらく)が私を尾行していたほどでした(それを発見して追跡したが、逃げられた・・・)。
処分場は業界が行政を抱き込んで初めて可能になる汚染事業です。そのため、日本では、市民は「処分場の真実」を知らされておらず、運動が的外れな方向に向いていることも多いのです。この日、私は「ラブキャナル」の翻訳者としてその運動をサポートするために話をしたのですけどね、・・・おそらく参加者には大変なショックだったことでしょう。
翌日は、赤穂市に持ち上がっている別の処分場計画地(福浦漁港のそばの採石場跡地)を見学。その規模と危うさに戦慄を覚えました。処分場事業とは、問題を知らない業者が手軽に参入できるような仕事ではありません。
その日の昼食(牡蠣養殖で有名な地とあって、フライをいただきました!)で、視察に参加した方々が熱っぽく「赤穂浪士」について語ってくれました。…話を聞いているうちに、赤穂市民は、赤穂義士の「義と反骨」をとても尊重していることを知りました。
それと、この地は江戸時代から水道が引かれていたこと、塩田のおかげでとても豊かだったこと(独自財源)など、自主独立・反骨精神を養う条件がいろいろあったのです。それが、市長や議員が「反対」で一致できる背景なのでしょう。すばらしい。
私は24日は場所を上郡に変えて、ほぼ同じ内容で講演しますが、近くの方、ぜひいらしてください。
2019.11.19