アメリカ・フロリダ州議会に「ワクチン監視法案」が上程されたというニュースが入っています。「大量監視社会」の著者として、いずれこのような事態が起きることは予想していましたが、この法案、HB 213は、人間を家畜扱いするもので、人権無視もはなはだしい。なんとか阻止してほしいものです。
以下National Vaccine Information Centerの説明をうんと簡略化して紹介しておきます。
監視、追跡、報告、HB 213が求めるもの
1.HB213は、今後、すべての予防接種の実施者に、ワクチン拒否の記録の追跡とその報告を求めています。(現在、報告は「任意」)
2.HB213は、19歳から23歳までの大学生に予防接種報告、あるいはワクチン接種拒否の追跡記録を報告させることによって、子どもの予防接種登録を、大人のワクチン追跡登録にまで拡大しようとしています。
3.HB213は、現在の自動的システムを通じたデータのアップロードを許し、許可を得たユーザーにそれらの記録や情報を得させることによって、予防接種及び個人の識別記録を、曝露し、収集・乱用するものです。
4.HB213は0歳児から23歳までの全員の予防接種追跡調査を求めています。この追跡調査は拒否(オプトアウト)できません。原案には「ワクチン情報が提出できる」と、個人の意思が反映されるかのように書かれていますが、システム上「予防接種登録に参加しないとした決定(=拒否)は記録されなければならない」からです。
5.いったん州ワクチン追跡システムに記録された予防接種のデータは、削除しようとしても保健当局の妨害に会います。当局は今後、大学生を騙してワクチン追跡調査の同意を得ようとするでしょうが、このような行為は禁じるべきです。フロリダ州にはすでに予防接種の追跡システム、flshots – Florida SHOTSがありますが、そこにも、いったん提出した記録は削除できないと明記されています。
「フロリダ州はオプトアウトできる州です。もし両親がフロリダ・ショットからオプトアウトしようとしても、子供の予防接種の記録は残り続けます。ただし、その情報は子どもの主治医以外には公開されません」。
6.現在の強制的なデータ取得・保持システムは州憲法違反です。そのデータ集積をさらに拡大し、永久的に保持しようとするHB213は、政府による市民のプライバシー侵害を禁ずるフロリダ州憲法23条に違反しています。
…とんでもない「監視法案」ですが、この悪法を提案したマッサロ氏は、なんと現役の医師Ralph Massullo – Official Website。州議会の下院議員になったのは二年前というから、おそらく、医薬産業界がこの法案のために起用した人材でしょう。
HB213が成立すると、フロリダ州では赤ちゃんから23歳まで「ワクチン警察」の監視下に置かれることになり、ワクチンを拒否者、ワクチン被害者は、毎日、びくびくしながら生きていかなければなりません。そして、次の段階では、パスポートと同じように、「ワクチン接種証明」の常時携帯(あるいはチップ管理か)が義務づけられることにもなりかねません。これは行政が実施すべき事業からかけ離れているし、犯罪的でもあります。
というわけで、NVICはこのフロリダ州の悪法を阻止すべく、議員への働きかけ、公聴会での意見陳述など行動を呼びかけ、市民教育を行ったりしていますが、市民の力で腐敗したアメリカの政治が正せるでしょうか。2019.3.24
「ワクチン王国フロリダにようこそ。この先はワクチン検問所だよ~」