エボラワクチン接種、秒読み

 ここ数週間、アメリカ政府メディアVOAは、アフリカ・コンゴで起きているエボラのアウトブレイクのニュースをくりかえし伝えていました。同国北西部では、今年4月以来、エボラで26人が死亡、他にもエボラが疑われる患者が出ているとのことです。

 でも、5月20日のニュースDRC Launching Ebola Vaccination Campaign to Stop New Outbreak By VOA News May 20, 2018)では、コンゴ政府が「エボラの拡大を抑えるために、エボラワクチンプログラムを実施する」と発表したこと、患者からウイルスが同定された地域(Mbandaka)にはすでに4000人分のワクチンが届けられていると報道されていました。

 予想通り。「沖縄はしか」の時と同じように、メディアが急に特定の病気をとりあげて騒ぐ時、その影には「新ワクチン」の実験や売り込みが隠れている場合が多いのです。このプログラムに積極関与しているWHO(世界保健機構)は、「人命救助のためには全面的で迅速な対応が必要」と、コンゴ政府と協力して押さえ込みにかかるようですが、そのための費用は400万ドル以上。

 西アフリカにおけるエボラの流行は、1970年代以来、これが9回目で、前回の2013年の流行は二年以上続き、11,300名以上がなくなったそうです。当時、エボラは、ギニア、リベリア、シェラレオネだけでなく、アメリカにも飛び火し、大騒ぎになったことを覚えている人も多いでしょう。

 残酷な病気です。全身から出血し、嘔吐と下痢で栄養も取れなくなり死に至るというのは、どこかエイズを思い出させますが、私も、エボラもエイズも、研究室で作られた、アフリカをターゲットにした人工生物兵器ではないかと見ており、エボラワクチンが開発されれば、アフリカの人々すべてが接種されると考えています。…つまり、ワクチン開発が主で、エボラは従。「危険な病気」は、実は特定のシステムを創りだすための火付け役というわけ。

 すでにリベリアでは、昨年4月からエボラワクチンの治験が始まっています(Ebola: New Trial Launched in West Africa to Evaluate Three …201746日)。その研究には、エボラに関する国際組織PREVAC、西アフリカのいくつかの国々、英米仏の政府系研究機関、そしてMerkなど大手製薬会社が関係しており、とてもとてもきな臭い。この実験的なワクチンが、流行地域の住民たちに見境なく接種される事態はそう遠くはなさそうです。2018.6.4

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/