前記事で、私は、ジョン・マドックス賞は、「グローバリストのための、医薬産業界による、市民だましのための賞だ」と断言しましたが、以下はその理由です。
まずWikiの説明ジョン・マドックス賞 – Wikipediaの説明をあげておきましょう。
ジョン・マドックス(Sir John Royden Maddox)は、王立協会フェロー(FRS)。科学雑誌『ネイチャー』の編集長を22年務め、同誌を一流専門誌に育てた。熱意とたゆまぬ努力をもって科学を守り、困難な議論に関わり、他の人々もそこに加わるようインスピレーションを与えた人物である。書き手であり編集者としての長い人生を通じて、人々の態度と考え方を変え、科学の理解と認知を高めるために戦い続けた。本賞は、マドックスが長年編集者を務めた科学誌『ネイチャー』と、王立協会での交流のあったマドックスの友人、ラルフ・コーン博士(Ralph Kohn) の設立した「コーン財団(Kohn Foundation)」、マドックスが2009年に他界するまで役員を務めた「センス・アバウト・サイエンス」の共催によるものである。
上述のように、マドックス賞のスポンサーは、「ネイチャー」誌、コーン財団、「センス・アバウト・サイエンス」の三つの組織で、ここが、HPVワクチンの蘇りを画策しているわけです。うち二つの組織に密接にかかわっていたジョン・マドックス氏は、2009年に他界していますが、日本語Wikiがほめちぎっているのに対し、英文Wikiの記事を読むと、彼は決して寛容な人物ではなく、自分の考えと違う思想・理論は許さない人間だったことがわかります。
たとえば1981年、彼はルパート・シェルドレイクの「生命の新科学」という本に激高し、「もし許されるなら、あの本は焚書にすべきだ。市民があんなナンセンスなものを読むのは危険だ」とまで言ってのけています。同著は人間と宇宙のつながりなどを述べ「形態共鳴」という考え方を打ち出しているそうですが(私にはとても魅力的に思えます)、マドックス氏は、これに中世の魔女狩りさながらの反応を示しているわけ。でも、「一般市民には読ませたくない」とは、大衆コントロールの意思に他ならないから、こっちの方がはるかに危険だと思うんですけどね。
さて、その彼の後をついで、1995年にネーチャーの編集長となったのが、宇宙物理学者のフィリップ・キャンベル氏。彼は果たして前任者の「不公平で、非客観的な」性格を克服できたんだろうか、とPhilip Campbell (scientist) – Wikipediaで見てみましたが…
「(キャンベル氏は)全世界に散らばった90人の編集スタッフを率い…ネーチャーの編集方針を保ち、ふさわしい人間を新たな編集者に選びだす責任を負っている」20とかなんとか。これを見る限り、私たちのイメージとは違って、ネーチャーは「科学の世界の統制を図るための」きわめて政治的・現実的なシステムであることがわかります。おそらく、各国の産官学とも直接つながっているはず。で、先を読んでみると…ありました。
「(キャンベル氏は)科学とその影響」に関する問題に関して、UK政府筋、EC、アメリカ保健機構などとともに仕事をしてきた。2012年まではイギリスのがん研究センターのトラスティー(受託者、運営委員くらいの意味)だった」
先進国政府と直結。しかも医者でもないのに「がん研究センターの受託者」なんぞになっている。さらに、
「2008年まではロックフェラー大の客員教授」
「英のイーストアングリア大学から、気候変動問題の捏造メール問題で独立調査委員会のメンバーに指名された」
イーストアングリア大学といえば、ハッカーが学者のメールをハッキングして、「地球温暖化」を示すのに都合がいいデータだけを利用していたことが明るみに出たという「クライメート事件」で有名です。しかし、キャンベル氏は大学側を支持して調査委員を辞退した上、ネーチャー誌に「クライメート事件は終わった」と宣言したのです(2009年)。これを受けて、世界中のメディアと政府が、一斉に、「ごまかしはなかった」「人為的温暖化は事実だ」「批判するのは陰謀説だ」と書き立てた…要は「ネーチャー」が主導して幕引きをはかったのですね。
もちろん、まともな学者はこれに黙っていません。何万人もの気象学者が「(人為的)気象変動説はでっちあげだ」と訴えたのは2016年のこと。でも、ほとんどのメディアはそのことを報道せず、今なお人々は「地球(人為的)温暖化」を信じているのです(なお、今は「温暖化」という言葉ではごまかしきれなくなって、「気候変動」という名称に変えています)。
キャンベル氏は、さらに、「世界経済フォーラムの精神健康に関するグローバルアジェンダ委員会のメンバー」
…おいおい。いずれにせよ、ネーチャーおよびその編集人はグローバリスト決定。
とりあえず今日はここまで。続きは明日。2018.1.12