フクイチに最も近い町(最短で5キロほど)で、大規模山火事が続いています。これからしばらく山林火災のシーズンで、近隣、特に風下にあたる地域にお住まいの方は、被ばく回避の注意が必要です。
福島・浪江町の山火事 消火活動続く
2017年5月1日 16:28 http://www.news24.jp/articles/2017/05/01/07360352.html
先月29日、福島県浪江町の帰還困難区域で発生した山林火災は1日午後4時現在も延焼が続き、自衛隊のヘリなど11機が出動して上空からの消火活動が続いている。火災が起きているのは福島第一原発事故で帰還困難区域に指定される浪江町の十万山。先月29日午後に出火し、先月30日は一時鎮圧状態になったものの、強い風にあおられ再び延焼した。現場は地上から人が近づけないため、県は自衛隊や隣県の消防に応援を要請し、現在11機のヘリが上空から消火活動を続けている。県によるとケガ人や建物への被害はないものの、これまでに山林10万平方メートル以上が燃えたという。また、この火災で周辺の放射線量の値に目立った変化は見られないという。1日は午後に雨が降り、火の勢いは弱まっているものの、いまだ鎮火には至らず、県や自衛隊は日没まで消火活動を続ける予定。
「被ばくの注意」など、行政は決して流さないことを知っておかないと。メディアも、こうやって「線量に変化はない」という大本営発表を流すだけ。でも、このサイト↓では線量の上昇をちゃんと伝えています。
福島県で大規模な森林火災⇒茨城県や千葉県の太平洋側で線量が上昇!福島の周囲で微増
また、火災を発見、通報したのも行政組織ではなく、どうも自治組織のようです。
浪江町で山林火災 人立ち入れず自衛隊出動
2017年4月30日 17:09 福島第一原発の事故で人が立ち入れない福島県浪江町の山林で火災が発生し、自衛隊などが消火活動にあたっている。山林火災が発生したのは、浪江町の十万山。福島第一原発の事故で帰還困難区域に指定される場所で、29日午後に町の防犯見守り隊から通報があった。防災ヘリなどが出動して消火活動にあたり、一時、鎮圧状態となったが、強風にあおられて再び燃え広がった。福島県によるとこの火災でけが人はいないが、既に山林の7万平方メートル以上が延焼したという。現場は原発事故後、長期間、人が立ち入っていない場所で、地上からは近づくことができず、県は自衛隊や隣県にも防災ヘリの出動を要請し消火活動を続けている。
汚染で人が立ち入れず、森が荒れ放題で火災が発生しやすくなっているのです。そして、汚染された森林が燃えると放射能が盛大に拡散される。チェルノブイリでも乾燥した春先に火災が発生し、それによって放射性物質が撒き散らされ、人的被害を出してきたことがわかっています(このことは「がれき広域処理」の講演でも伝えてきました)。そのため、ウクライナではモニタリングなどで火災予防の措置をとったのですが、日本は移染(除染)はすれども、「予防原則」は無視。その中で、2013年に広野町で森林火災が起きていますが、この頃から、火災と放射能汚染については心配sていました。以下、本ブログの関連記事をお読み下さい。
広野町の森林火災、放射能も拡散 – WONDERFUL WORLD – Jugem
2013/03/03 – 福島県広野町の山林で2日午後に火災が発生、火はいわき市久之浜町まで拡大し、約10ヘクタールを焼いた後、21時間 … チェルノブイリでは、何度も大規模森林
それどころか、群馬県では渡良瀬遊水地のヨシ焼きを再開しています・・・信じられませんでした。この国の為政者は「放射能拡散」なんてまったく心配していないのです。
渡良瀬川のヨシ焼きは放射能を拡散する | WONDERFUL WORLD
2013/03/03 – 渡良瀬遊水地のヨシ焼きは、東北地方太平洋沖地震の影響で、平成23年と平成24年の2年にわたり中止された。
渡良瀬ヨシ焼きで子供たちは? | WONDERFUL WORLD
2013/03/17 – 「野焼き」は汚染と健康被害を広げているのです。 もみ殻の煙でぜんそく発作 秋田大助教授ら研究 2004/11/29配信 稲刈り後の稲わらやもみ殻を燃やしたときに出る煙の中に、ぜんそくの発作を 引き起こす化学 …
一般廃棄物(市民が出すごみ)から下水汚泥、放射性廃棄物まで、とにかく「焼却処理」ありきという日本は、311前も地球に汚染を広げている国でした。それに放射性廃棄物まで燃やすことになるとどうなるか、市民は真剣に考え、阻止を求めなければなりません。「焼却処理」体制で潤っている企業と学者は、決して「焼却処理」を止めようとしないし、福島県でもひたすら除染(移染)…それがやがて、指定廃棄物(8000Bq/kg以下)として焼却されることになるのです。2017.5.2