昨日の翻訳記事への反論です。まず見出しをハフポストUS版のそのまま訳すと、「反ワクチン派の危険な六つの根拠は、分析され、説明され、シャットダウンされた(決着がついた、というような意味)6 Dangerous Anti-Vaccination Arguments Analyzed, Explained, And Shut Down」で、「アメリカの『はしか』大流行の一因となった『反ワクチン』派を論破する」とは書いてありません。また、くりかえされる「間違った主張」は、「不当な論拠」の方が適切です・・・全般的に言えば、日本語記事は、(もともとひどい)原文をさらに捻じ曲げていますが、その目的は反ワクチン派批判。おかしなニュースだと思ったら、ぜひ原文にあたってみて下さい。以下、とりあえず、目に付くところに反論しました。
間違った主張1:ワクチンが自閉症の原因になっている。
⇒ 不当な論拠1「ワクチンが自閉症を起こさないという証拠はない」。原文は、自閉症多発国であるアメリカの読者の反発を考えて周りくどい言い方になっており、翻訳のように断定はしていません。なお、小児医学会はワクチン推進派なので、研究でも自閉症とワクチンの関係を否定しているのは当然です。
2は何回か書いているので省略。反ワクチン派はつぶされる、というだけの意味です。
3はすごい。
間違った主張3:予防接種を受けたあと自閉症を発症した子供の事例がたくさんある。
しかしこうした事例は証明にはならない。ワクチンのせいで子供たちが自閉症になったと信じる理由にはならない・・・。
わかります? このライターでさえ、予防接種後に自閉症を発症した事例が多いことを認めているのです。因果関係は証明できないと言っているだけ。ほんとは「そんな事例はない」と書きたくても書けないのでしょうね。
間違った主張4:うちの子が予防接種を受けようが受けまいが勝手だ。・・・未接種の子供の割合が一定の閾値を越えると、いわゆる「集団免疫」が損なわれ・・・
見出しと説明が全く違います。それに「ワクチンによる集団免疫」などはつかない、ということは、インフルエンザワクチンを義務接種していた1970年代までの日本で、初めての大規模調査が行われ、証明されています。⇒ 前橋レポート – カンガエルーネット。
間違った主張5:ワクチンは子供の免疫系に「過剰な負荷」を与える。 これは真っ赤な嘘だ。赤ちゃんは生まれた瞬間からあらゆる病原性ウイルスに曝されている・・・
これも見出しと中身がかけ離れている。「過剰な負担」を言うなら、ワクチンに含まれる有害金属や添加剤の人体影響を説明してほしいのですが、話はなぜか環境中の「抗原」に・・・
間違った主張6:予防接種で得られる免疫よりも「自然の」免疫の方が優れている。
いわゆる「自然の」免疫は、人体が伝染病に感染し打ち勝った結果だが、研究によれば、各種予防接種を受けた人の免疫反応は感染によって免疫を得た人たちのものと同等だ・・・
どっちが真っ赤なウソか。一度自然感染すれば終生免疫がつくけれど、多くのワクチンは次第に効力がなくなることをメーカーも認めているから、追加接種を進めているじゃないの。
ワクチンは科学ではなく、政治です。本ブログで何回もお伝えしているように、ワクチンの有効性・安全性を示す、きっちりした科学的データ(非接種者の対照群との長期に渡る追跡調査)はありません。それどころか、逆に次々と明るみに出されているのが、「ワクチンの安全性」のデータ操作事件や、ウソ報告事件。中でも情報操作がはなはだしいのがMMRワクチン(はしか、おたふく、風疹)昨年夏の内部告発は衝撃的でしたくワクチンで自閉症が増えることを、政府は知っていた (08/30)。科学者らはメルク社を相手に訴訟も起こしています(メーカーを提訴できないとした法律にもとづく提訴ではなく、虚偽請求取締法(False Claims Act)にもとづくもの。
それにMMRワクチンは、それによって防ごうとしている病気をかえって広げていることもあきらかにされています。なぜなら生ウイルスを使っているから。これについてもたくさんの研究論文がありますが、それはまたいずれ。2015.2.20