GMOは遺伝子を「だまらせる」

  前記事を書いたあと、「食物アレルギー、増加」の英語キーワードで検索をかけたら、なんと1億件以上の記事がヒットしました。次に「GMO」を加えても、やはり1300万件がヒット。大変な数です。でも日本語検索は ・・・ま、いいか。とにかく情報量が違いすぎます。その中で興味を惹かれたのは、オーストラリアのカンタベリー大学のハイネマン教授らが、GMOの危険性を語っているビデオ(2012年9月)でした。彼が言うには:

「(オーストラリアの)遺伝子組み換え小麦は、その小麦の遺伝子を沈黙させるために開発された。小麦の遺伝子は人間の遺伝子にあたり、ヒトがこのGMO小麦を摂取することによって、人体に入ったこれらの分子が、人の遺伝子を「沈黙させる」可能性があることがわかった」「これらの発見は確証されている。そこに相関関係が存在していることは疑えない」
 Read more: http://www.digitaljournal.com/article/332822#ixzz2ntufE3jX

 
 
 海外の学者たちの遺伝子組み換え食物に対する危機感が伝わります。なお、原文のsilence our genes(私たちの遺伝子を黙らせる)という表現は、killという言葉を避けたかったからだ、と思いましたが、そうではなく、「本来の働きを失わせる」という意味合いのようです。というのは、上の発言に呼応して、「安全な食物基金Safe Food Foundation」理事、フリンダース大学のカルマン教授は、次のようにおそろしい予言をしているから。

 「もし、GMO分子が小麦の遺伝子を沈黙させるようにヒトの遺伝子を沈黙させるのなら、その酵素をもって生まれてくる子どもたちは、それ(酵素)がうまく機能しないため、5歳ごろまでに死亡することになります

 GMOの安全性については、まともな研究が行われないまま商品が市場化されたのはよく知られていますが、この研究チームは、GMOを開発しているCSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構 – Wikipedia)に正式な研究を要請したとのこと。また、「これらの研究も行わず、GMO小麦を商品化するとしたら、それを阻止するために裁判に訴える」そうで、その後の経過がわかればまたお知らせします。研究費のためなら、平気で悪魔に魂を売り渡す日本の御用学者とはまったく違うんですね。…GMOによるアレルギー反応については、また次回。2013.12.19

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/