富山でがれき説明会、騒然

  富山のがれき説明会で、県民が初めて「反乱」を起こしました。物言わぬ県民性、と思っていましたが、ここへきて「このままではまずい」と感じられた方が多いのでしょう。時間の経過とともに、「がれき広域処理」のデメリットや汚点があきらかにされており、今から本焼却というのは、放射脳型政治家だけにできることです。

震災がれき巡り 富山で説明会
2013年2月18日 読売新聞

 東日本大震災で発生した岩手県山田町の震災がれきについて、富山市などが17日、試験焼却の結果報告を含む説明会を同市大手町の富山国際会議場で開いた。反対する市民らの不規則発言や拍手が相次ぎ、進行が一時滞る事態となった。市民約210人が参加。環境省や県、試験焼却を行った同市など5市町村で構成する富山地区広域圏事務組合の職員らが、広域処理の必要性や試験焼却の安全性に問題がなかったことを説明した。引き続き行われた富山大大学院の西村克彦教授の講演の最中には、会場から「ありがとうございました」と講演を妨げる発言に続き、反対する市民らが拍手で応じ、進行を滞らせた。講演後の質疑では、「安全性が確認されていない」「市長が答えろ」などのヤジが飛び交い会場が騒然となる場面も。最後の質問者に指名された男性が「会場がこの状態では理解を得たとは言えない」と発言すると、数十人が立ち上がって反対の声を上げ、横断幕を掲げるグループもいた。参加した市内の男性は「冷静な説明を聞けると思ってきたが、ヤジや拍手が残念だった」と話していた。http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20130218-OYT8T00019.htm
 富山ではまもなく市長選とか、で、現在の森市長は、あるいは選挙資金の調達のためにがれき焼却を強行したいのか、と感じざるを得ません。まともな対立候補を出すか、リコールか、彼の「落選運動」をくりひろげるべき時が来ているかも。そこまでしないと、環境も未来も守れません。2013.2.18

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
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