緊急! 新潟市がれきコンテナぶちまける、抗議を!

 新潟市のがれき「違法」移動をめぐる、昨日と今日の状況が入ってきました。
 まず、昨日12月4日。
 朝8時、事情を知って浄水場にかけつけた住民たちは、場長に説明を求めました。他県から持ち込んだがれきを、契約にない浄水場に入れる根拠を聞きだそうとしたのです。しかし、そこに到着した新潟市廃棄物施設課の連中は、強硬に作業に取り掛かろうとしました。
 作業内容は、コンテナから瓦礫を出して一トン入りフレコンパック、100個に積み替えるというものですが、本来、飛散防止の措置がしてある場所に、それなりの手続きを経て入れなければなりません。でも、浄水場は処分場ではないから、この時点でアウト、廃棄物処理法違反です。市では当日お昼ごろ、周辺四自治会の会長には説明したそうですが、もちろん、「危険性」の説明はなかった模様。それを知っていれば、誰だって反対しますって。


  

 一方的な市側に対して、市民はあくまでも冷静、理論的。 
「場長は、上からの命令でしているを、繰り返すだけ。一番知りたかったこと、岩手県との協議書を変更したのかと聞くと、平石課長補佐は、黙ってしまいます」
「大沼技監は7回にわたって住民に敷地外に出てください、という通告書を持ってきました」
 そして3時ごろ、警官隊20名ほどが場内に入り、市民を追い出します。
 違法行為をしながら、なんでしょうね、この態度。でも、この日は悪天候のせいもあって、結局、フレコンパックへの移し替えの作業は出来ませんでした。
 ゲートをはさんで市民と市が向き合う。12月4日
 

 そして、今日。12月5日。朝からすべてのゲートは厳重封鎖されて、市民を寄せ付けない体制が整っていました。そして市民がフェンスの外から遠巻きに見守る中、市はコンテナ内のガレキを敷地内にぶちまけ、フレコンパックに詰め込む作業を開始しました。これで廃棄物処理法違反が成立します。
 ひどいものです。がれき焼却は、絆派市民が考えているよりはるかに深刻な汚染をもたらします。セシウム化合物は800℃以上で気化し、それはバグフィルターでは全く捕らえられないのがわかっている。周辺自治会の役員なら、この暴挙を止めることができるのですが、いないの?
 気が気じゃありません。新潟市民のみなさん、行政の違法行為を座視していると、そのつけはみなさんに戻るんですよ。今、反がれきのメンバーが、信濃川よりの側道で抗議行動を開始しているとの連絡が入りましたが、どうぞ駆けつけてあげて下さい。そして、市役所にも出向いて下さい。
2012.12.5

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/