なぞの「コロナウイルス感染=生物兵器」の見方が強まっているさなか、731部隊による「細菌戦」(生物兵器開発と使用)を裏付ける資料が発見されたとのニュースがはいりました。
細菌戦「731部隊」の新資料発見
「ないはず」の戦後公文書 細菌生産を明記
京都新聞社 2020/02/07 10:57
@ 京都新聞社関東軍防疫給水部行動経過概況図の実寸複写と西山名誉教授
第2次世界大戦中に細菌戦の準備を進めた旧関東軍防疫給水部(731部隊)について、戦後に日本政府が作成した公文書が6日までに、発見された。京都帝大などから派遣された医師らが人体実験を行ったとされる731部隊について、政府はこれまで国会で政府内に「活動詳細の資料は見当たらない」と答弁をしており、発見した西山勝夫滋賀医大名誉教授は「まだまだ731部隊に関係する資料が埋もれている可能性がある」と話している。
発見された公文書は戦後5年目の1950年9月に厚生省(現・厚生労働省)復員局留守業務第三課が作成した「資料通報(B)第50号 関東軍防疫給水部」との文書。西山名誉教授が昨年11月、国立公文書館から開示決定を受けた。文書は計4ページあるが、もっと分厚い資料の一部だった可能性がある。戦後中ソに取り残された元731部隊の軍医や軍人らの状況を把握するために作成された資料で、「関東軍防疫給水部の特異性 前職に依る(サ)関係者が多い」と書かれている。
うち1枚は「関東軍防疫給水部行動経過概況図」と題された縦約90センチ、横約60センチある大きな図面。「防給本部」について「部隊長 石井四郎中将以下約1300人内外 本部は開戦と共に全部を揚げて北鮮方面に移動すべく」などと満州(現・中国東北部)から日本に帰国するまでの経路が図説され、本部第一部が細菌研究、第四部が細菌生産などと部隊構成も記載されている。
図は大連支部や牡丹江支部、ペスト防疫部隊など、関東軍防疫給水部の各支部がソ連参戦時にどういう部隊構成だったか、武装解除や敗走経路、ソ連に抑留された人数や指揮官の氏名、中国側に残留している人数なども記載している。731部隊はハルビン近郊にあった本部と実験施設を爆破し研究資料も廃棄処分したとされるが、撤退の経路が日本側公文書で裏付けられるのは初。731部隊の本部では日本に帰国し、戦後の医学界や製薬会社で活躍した人物が多いが、今回の資料で各支部は混乱した状況だったことも明らかになった。
731部隊の生体実験やペスト菌散布などを示す戦時中に作成された文書や論文は国内や中国で発掘が相次ぎ、占領期に米国が石井元731部隊長や解剖した医学者らに尋問した調書も機密開示されているが、戦後に日本政府は731部隊について「調査しない」との見解を繰り返しており、公文書が存在した意義は大きい。日本政府は、731部隊のペスト菌散布を裏付ける金子軍医少佐論文(1943年付)が国会図書館関西館(精華町)で発見された際も、2012年の国会答弁で「政府内部に資料が見当たらないのが実態」と答弁している。
米軍による日本占領の時代の資料なので、ソ連に連行された731関係者の足跡を調べるためにアメリカが作らせたのでしょう。執念の発見ですね。さらに研究が進みますように。
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旧日本軍の侵略戦争はまさに略奪戦争でした。大量虐殺や慰安婦を含む強制労働、物資や食料の略奪、文化の破壊を行っただけでなく、公然と細菌戦、毒ガス戦、アヘン戦を展開し、被侵略国に深い傷を負わせたのです。その中で細菌戦を実行したのが731部隊。彼らは細菌開発のため、またその効力を確かめるために、中国の人々を「丸太」と称して人体実験をくり返し、死体は「死の工場」で焼却処分しました。ナチスによるユダヤ人ホロコーストと同じことを、天皇の軍隊は中国人に対してやっていたのです。
これはまぎれもない「戦争犯罪」です。西山老教授が手にしているのは、その「戦争犯罪の証拠」です。そして、この資料は、他国を軍事侵略するような国は、「もっとも安上がりの武器」である生物化学兵器に手を染めるものだということを示しています。
戦争犯罪は軍事法廷で裁かれます。でも、日本軍の統帥は天皇。戦争犯罪を認めると、組織の長であり、国家元首でもある天皇の罪を認めることになる。そこで日本(帝国軍と国策企業)は、天皇制維持を条件にポツダム宣言を受け入れ、東京裁判に天皇が引っ張り出されることはありませんでした。・・・戦争の最高責任者がこれだから、他の主な戦争屋もー「旧帝大」系の科学者らもー多くは罪を免れ、口を拭い、知らん顔をして、その後の「戦後社会」建設にいそしんだのです。その戦争利権は今につながっていること、その結節点に生物兵器(武器と細菌)があることを忘れないようにしましょう。
2020.2.08