小泉と細川は街頭演説で、「原発関連ワードを156回も連呼した」そうですが、それとセットでこの↓ニュースを読むと、暗澹たる思いにさせられます。
1号機建屋も汚染源か=福島第1の放射能地下水―規制委作業部会で指摘
時事通信 1月24日(金)19時12分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140124-00000155-jij-soci
東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された地下水が海に流出している問題で、汚染水対策を議論する原子力規制委員会の作業部会が24日開かれ、1号機タービン建屋地下にたまった高濃度汚染水が漏れ、地下水を汚している可能性を指摘する意見が相次いだ。東電はこれまで、事故直後に2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)に流れ込んだ高濃度汚染水が土壌にしみ出して地下水を汚した可能性があると説明。海への流出を防ぐため付近の地下水をくみ上げ、護岸近くの土壌を固めているが、建屋などからの漏えいは認めていない。1号機建屋から汚染水が漏れていれば、新たな対策が必要となる。作業部会に提出された資料によると、1号機タービン建屋海側で護岸から約45メートル離れた観測用井戸では、放射性物質トリチウムの濃度が昨年11月中旬は検出不能なほど低かったが、その後上昇。今月19日に採取した地下水では1リットル当たり5600ベクレルで、この井戸の最高値を更新した。
アメリカ西海岸では、放射線量が通常の1200~1400倍にもなったとの報告があり、政府は日本同様、市民の恐怖を抑えるのに必死。「ただちに影響はない」ってね。その一方、産業界は、事故収束技術をこれでもかと開発の真っ最中。↓のニュースによると、日本の「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」が、宇宙線を使って、「メルトダウンした核燃料がどこにあるか探しあてる」研究を行っているそうな。
Japan researchers use cosmic rays to see nuclear fuel
AFP, Jan. 23, 2014: “We are conducting this study carefully as
this enables you to find where nuclear fuel is anywhere in the world,” said
Fumihiko Takasaki, a researcher at the High Energy Accelerator Research
Organisation […] Engineers working on the decades-long decommissioning are
faced with a series of difficulties, not least of which is that they do not know
exactly where the molten fuel is inside the battered reactors. Present
technology is not robust enough to allow them to get a look inside the units,
where some fear that fuel has melted through containment vessels and possibly
into the ground underneath.・・・
初めて聞いたけど、このKEKに参加しているのは、日立、東芝、JAEA、東大など「この研究開発プロジェクトは、複数の大学や大手民間企業の研究機関、日本原子力研究開発機構というオールジャパン体制で進めていきます。高エネルギー加速器研究機構が幹事機関として、その舵取りの役割を果たしていくもの」だそう。なんだかおどろおどろしいムードが伝わってくる。http://kocbeam.kek.jp/organization/index.html
それにしても「オールジャパン」はやはり新ビジネスしか考えていなかったか。これじゃあ、被災者が忘れ去られるのも無理はない。市民は守られていない。2014.1.124