がれき受入れ中止が続く中、最後に残っているのが、「みんなの力でがれき処理」プロジェクトに名乗りをあげた首長の都道府県市。富山県もそのひとつ。
名水とおいしいお米の農業県に、どうしてもがれきをもって来たいのは、石井県知事の後援会長が北陸電力の前会長だから。そして、これまでも電力会社役員から献金を受け取ってきたから(出典:2012.7自治研とやま)。天下り知事の「任務」は、国の方針におとなしく従うこと、かくて…
震災がれき受け入れ、国が1万800トン処理要請 知事「住民の理解期待」 /富山
毎日新聞 8月8日(水)17時35分配信
東日本大震災で発生した震災がれきの広域処理を巡って、石井隆一知事は7日、環境省から廃棄物1万800トン分の受け入れを要請されたことを明らかにした。県庁内で取材に応じた石井知事は「住民の理解を得た上でスムーズに処理を進めていきたい」と話した。県内では岩手県山田町の木くずを中心に受け入れる方針。県内でがれきの受け入れを検討しているのは、富山市など2市2町1村でつくる富山地区広域圏事務組合▽高岡市▽魚津市など2市2町でつくる新川広域圏事務組合--の3団体。県は7月末から8月にかけて、この3団体に対して震災がれきの受け入れ可能な量を問い合わせていた。その結果、それぞれ3600~6000トン、3000トン、1800トンと回答。これを受けて、県は国に対して最大1万800トンが受け入れ可能だと説明していた。石井知事は「住民のみなさんのご理解をいただければありがたい」と話し、早ければ今秋にも試験焼却に進むことに期待を込めた。広域処理を巡っては、3団体の管内各地で住民への説明会が順次開かれている。
市民をすっとばして、広域組合の答をそのまま実行するんだって! これが広域化のこわさ。市民の意思などどうでもいいわけだから、民主主義なんてとっくに泥まみれになっとる。これに先立って、知事は、現地視察でがれきの「安全性」も確認済み。現地滞在時間わずか30分、マスク姿でおそるおそるがれきに近づいている写真がアップされています。
(1)日時:平成24年4月9日 9:30~10:00
(2)場所:岩手県山田町 災害廃棄物仮置場(岩手県山田町船越地区)
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1705/kj00011673-002-01.html
彼の県政レポートを見ると(H23.10月)、一般市民と会うなんてことはほtんどないみたい。政財界との面会は実にマメですけどね。
http://mainichi.jp/area/news/20120726ddn041040011000c.html
今回のがれき受入れも、整備新幹線着工とバーター取引ではないかという疑問も出ていますが、十分ありえる話。人口が減る一方の富山県。汚染と公害のない街づくりに励めば、若い人たちをひきつけられるのに、国にすり寄って逆方向に走っている。これからは、本総務官僚あがりを知事に迎えては、地方都市の発展はありません。原発政策の片棒を担いできた彼らは、何よりも責任回避に必死なんだから、証拠隠しに何をするかわからない。すぐ、天くだり知事禁止法を作らないと、地方は死路一条だっ!2012.8.15
10800トン頭ごなしの受入れ、完全にバカにされている富山県
この記事を書いた人
山本節子
調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/