鮫川村高濃度放射性廃棄物焼却炉、井上副大臣視察中

  鮫川村焼却炉反対アクションのメンバーから短い連絡がありました。
 反対地主のAさんは、鮫川村役場で井上副大臣を待ち構え、首尾よく「(建設と稼動中止を求める)要請書」を手渡せたそうです。ただし、井上氏は「後から読ませていただく」。
 驚いたのは、随行していた福島TVが、訴えたAさんに対し「では、福島の復興をどう考えるのか?」てなことばかり聞いていたのだとか。…地権者が「犯罪行為をやめんか」「違法事業を停止せよ」って言ってるのに、どこから「福島の復興は?」なんて質問が出てくるの? まさか、「福島の復興のために、違法事業でもがまんせよ」と言いたいんじゃないでしょうけど、かなりそれに近い。気味悪い。

 どっちみち、今日は、汚染度の低い材料を用意してあるに決まっているし、問題になる数値は出ないと思われます。こうした、ウソとやらせ、ウラ金とウラ工作でなりたってきたのが原発システム。この指定廃棄物焼却炉は、「トイレなきマンション」といわれた、その原発システムにトイレを作るもの。鮫川村はトイレを引き受けちゃったんだよねえ。最終処分場もないわけだから、いずれ、それも引き受けることになるでしょう。住民はそれで平気なの?

 ところで、現地の様子はIWJが配信中。
 http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1
 電波の具合が悪く、途切れ途切れですが、時間があればご注目下さい。2013.7.18

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/