鮫川で地震と台風に合う

 2013年10月26日深夜、午前2時10分ごろ。
 福島県鮫川村のさるお宅で談笑中、いきなり玄関のガラス戸がカタカタカタと音を立て始めました。体に感じる小刻みの揺れ。でも、そこは福島。その場の人々は、一瞬の沈黙の後、「地震!」「ストーブ消して」「テレビつけて!」と落ち着いて行動していました。幸い、揺れはそれ以上大きくならず、午前3時半には寝たけれど…以下は翌日の記事です。

未明の地震で津波注意報、石巻などに小さな津波
AFP=時事 10月26日(土)12時4分配信 
【AFP=時事】米地質調査所(US Geological Survey、USGS)によると、26日午前2時10分ごろ、宮城県石巻市の南東約327キロ沖を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震が発生した。震源の深さは10キロ。現在のところ、深刻な被害や負傷者、死者の報告はない。日本の気象庁は今回の地震について、2011年3月に東日本大震災をもたらした巨大地震の余震との見解を示した。気象庁は津波注意報を発令したが、すでに解除した。ただ気象庁は記者会見で、半日程度は海面に小規模の変化が起こる可能性があるため、仕事などで海に近づく場合は、特に注意し、警戒してほしいと呼び掛けた。NHKによると、東京電力(TEPCO)は、福島第1原子力発電所で26日の地震による新たな問題は発生していないと説明している。今回の地震では、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた石巻市で30センチの津波が記録されたほか、岩手県大船渡市でも同日午前3時すぎ、20センチの津波が観測された。【翻訳

 私は25日午後、台風27号と共に鮫川村入りし、まず村役場で「監視委員会」の会場を監視しました。環境省山本課長らが来村していたので傍聴を求めたのですが、職員さえ会場を知らないほどの「密室」ぶりで、中には入れなかったのです。
 夜は、雨風が強まる中で開かれた「村民集会」に参加。事故に対する私の分析を中心に講演し、その後、宿泊先に移動して「おつかれさま会」。地震が起きたのは、主催者のみなさんが引き上げた直後のことでした。でも、311では、この日と同じような不気味な振動のあと、「ドーン」と来たそうで、福島県の人は内心強い恐怖感を覚えていたのでは。
 変な地震でした。当初6.8と報道されたMは、その後7.1に修正されていたこと、そしてアウターライズ型地震なのに、浜通りより中通りのMが高いこと。さらに情報発表自国が、この地震だけ1時間も後になっていること…う~ん。311を思い出すなあ。2013.10.27

発生時刻 情報発表時刻 震源地 マグニ
チュード
最大震度
2013年10月26日 17時34分ごろ 2013年10月26日 17時39分 神奈川県西部 2.2 1
2013年10月26日 6時27分ごろ 2013年10月26日 6時34分 福島県沖 5.1 2
2013年10月26日 5時24分ごろ 2013年10月26日 5時29分 宮城県沖 4.1 2
2013年10月26日 2時10分ごろ 2013年10月26日 3時13分 福島県沖 7.1 4
2013年10月25日 22時03分ごろ 2013年10月25日 22時08分 茨城県北部 3.0 2
2013年10月25日 19時10分ごろ 2013年10月25日 19時15分 岩手県内陸南部 2.8 1
2013年10月25日 19時04分ごろ 2013年10月25日 19時09分 秋田県内陸北部 2.7 1
2013年10月25日 11時11分ごろ 2013年10月25日 11時15分 日高地方東部 3.6 1
2013年10月25日 7時12分ごろ 2013年10月25日 7時16分 宮城県沖 4.0 2
2013年10月25日 2時35分ごろ 2013年10月25日 2時39分 栃木県南部 3.5 1

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/