韓国が先に砲撃した

 ひさしぶりにこのサイトで国際問題をとりあげます。
 「すわ、北の攻撃だ!」なんてニュースを日本のサイトで見て、すぐ各国の報道をチェックしました。中国は最初から「・・・?」という態度で、ニュースでもとりあげず、情報収集に走っていることが見てとれました。一方、欧米のマスコミは日本と同じく、北側非難の大合唱。でも、中には「北朝鮮は、韓国が先に砲撃したと言っている」というニュースもありました。そりゃそうでしょう。
 北朝鮮から「しかける」必然性は、今のところ全くありませんから。
 実は、この「事件」の前から、韓国は現場の延坪岛海域で挑発的な演習をくりかえしており、北朝鮮側はそれに警告を出していたようです。しかし韓国側はその警告を無視して、北朝鮮の領海に向け、K—9型155センチ砲を何十発か打ち込んでしまったとのこと。F-16戦闘機もこれに参加しているから、これが「挑発行為」であることは否定できないでしょう。
 韓国軍の関係者らの証言です(匿名)。彼らはまた、北朝鮮にも被害があったはずと述べており、北朝鮮は正当防衛で「反撃」を返しても不思議はありません。現場海域では、今月末から、アメリカ軍と韓国軍の共同演習が始まりますが、米韓軍は、この「演習」を「実践」に変えようとしたのではないでしょうか? 何のため? 誰かが言っていました「ドルのため」。そう、「有事のドル高」を演出し、破産寸前の「アメリカ経済を救う」シナリオ臭い。
 ガセネタで再びアジアを戦場にしてはいけません。右翼や政府が短絡的な行動に走らないように、政府やマスコミに事実を確認するよう働きかけて下さい。
(参考)
http://www.prisonplanet.com/korean-war-crisis-brought-to-you-by-uncle-sam.html
http://news.cn.yahoo.com/ypen/20101125/99094.html

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/