8月25日、厚労省で行われた全国薬害被害者団体連絡協議会主催による「薬害根絶デー」に参加してきました(第一部の後半だけでしたが)。今年はHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)に焦点をあてていて、多数の被害者とその家族が、壇上から、あるいはワークショップで、自分たちに何が起きたか、を語ってくれました。
生の声を聞くのは初めてでしたが、被害者の若さにあらためて衝撃を受けました。まだいたいけな少女たち・・・ワクチンさえ打っていなければ何の屈託もなく人生を楽しんでいた頃なのに。最後の「今、いちばん望んでいることは」との質問に、車椅子の可愛らしい被害者が、「治して欲しいこと。そう、治して下さい!」と答えたのには胸がつまりました。彼女たちの救済と、二度と被害者を出さないようにするのは、私たちの責任です。なお、全員に共通していた点は:
★すさまじかった「勧奨」
役所からの通知、学校や教師の声かけが複数回あっただけでなく、ポスターも張り出され、「受けた?」という会話も交わされるなど、若い女性たちは周囲から「子宮頸がんワクチンは受けなければならない」という圧力をかけられたようです。驚いたのは、平塚市の被害者は、市から「打ちましょうよ」と直接電話を受けたということ。…この調子では、平塚市の隠れ被害者もかなり多いのではないでしょうか。
★被害者はそれが「副作用」だと気付かなかったこと
接種後、次々に出てくる不可解な症状が「副作用」であると気づかず、多い人では十箇所以上の医療機関を訪ねています。被害者のブログがきっかけで、同じ症状で苦しむ人たちが多くいることががわかったのですが、これは子宮頸がんワクチンには「副作用もある」ことを伝えなかった行政の不作為にあたりますね。ワクチンの「害」を発信するサイトもあったのですが、不発だったようです。
★無知で無能な医師たち
ワクチン賛成派の医師たちの、恐ろしい無知と無責任には背筋が凍りました。サーバリックという名前も知らない医師がいたり、被害者の訴えを精神的なものと断定したり、中には「(子供の訴えは母親のせいだから)お母さんに投薬すれば、娘さんはすぐよくなる」という暴言を吐いた医師もいたそうです。この場合の「投薬」とは向精神薬の類です。今の日本の医療制度では、「精神科」が手をつけられない病状の駆け込み寺になっているようで、これもまた恐ろしい・・・
というわけで・・・打つ側も打たれた側も、何も知らなかったというのが最大の問題だったのですね。今の時代、市民が生き残るには、行政のセリフはまず疑ってかかる必要がありますが、いまだに「お上意識(=行政を信じ込んでいる)」が強いため、薬害被害も無くならないのです。
なお、子宮頸がんワクチンではまだ死亡例はないことになっていますが、誰もが気軽に受けているインフルエンザワクチンでは100人以上が死亡しているのをご存知でしょうか? その多くが幼児。フルワクチンは、子宮頸がんワクチンをしのぐ「闇」が隠されています。私は、9月23日、「ワクチン反対市民の会」の二回目勉強会でそんな話をすので、ぜひご参加下さい。近くなったらまたお知らせします。2014.8.27