福島の放射能調査① 福島駅前の高い数値!

  私は今、福島市です。
  知り合いの環境学会「原発問題調査グループ」のメンバーに誘われて、福島県各地の放射能調査をしに来ているのです。
 9日の昼すぎに、福島駅前のホテルに落ち合い、ためしに近くを測定することにしました。
 測定場所は駅東口、ホテルや駐車場が立ち並ぶ狭い駅前通りです。ところが、ここで、いきなり1.5マイクロシーベルトと高い数値が出たのに驚きました。
 これは地表1メートルでの測定でしたが、さっそく同じ地点の地表レベル(土表面から5センチ)で測ってみると、カウンターの数値はみるみるあがり、最後は5ミリシーベルト以上になりました 道路わきにたまった土ぼこりが放射性物質を溜め込んでいるのでしょう。
 駅やホテル、商店や駐車場を利用する客でにぎわうところで、この日も、三連休の中日のせいか、若者や子供づれの家族が大勢通り過ぎていました。子供たちょっと転んで手をつき、その手を口にもっていったら・・・・・・福島の「汚染」を実感した瞬間でした。
 それなのに、マスクをしている人はほとんどいません。人々はみな優しく、楽しげです。紅葉の東北路は実りの季節でもあり、この日は秋祭りの真っ只中。町には一日中、各町がくりだすみやびな山車が、お囃子とともに練り歩いていました。
注:測定方法は、堀場の機械と、ロシア製のSOEKの二種を用い、地表1メートルと地表5センチで、30秒に一回、計十回測り、記録をとるというやり方です)
 この後、市内の渡利地区を回り、現地のお母さんたちに話を聞き、ここでも衝撃を受けました。忙しいたびの間、なかなかアップしづらいものがありますが、これから毎日少しずつ現場報告できればと思います。2011.10.10

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/