神奈川県、9月12日に魚網を搬入?

 いやあ、神奈川県もすっかり無法地帯です、南足柄市では7月6日の「がれき説明会」でも反対一色だったのに、市は議事録を出さず、公開請求したところ、出された「報告舗」は発言内容が変えられていたというていたらく、処分場の地元の雨坪自治会でも反対が多かったけれど、「賛成多数」と取られる報道ぶり。南足柄市民が8月20日に開いた「がれき反対記者会見」はもっとひどくて、参加メディアは一社だけ、報道はゼロでした。
 神奈川県のメディアは黒岩=財界の意向で動いているのか、南足柄市民の強い反対は、まったく報道しようとしていません。そして、こういう↓ニュースはすぐ伝える。

神奈川・南足柄市が漁網の検査結果公表 9月12日に市民公開搬入

2013.8.30 18:24
 東日本大震災で生じた災害廃棄物(がれき)の広域処理で、岩手県洋野町から漁網を受け入れる予定の神奈川県南足柄市は30日、漁網の第1回搬入を9月12日に開始し、市民に公開すると発表した。神奈川県が8月6日に現地で採取した漁網について、重金属などの有害物質25項目と農薬類12項目を検査した結果、全項目で市の処分場に埋め立てる判定基準に適合し、安全が確認された。第1回搬入は19日にかけて約45トンを計画しており、検査結果も含めた説明資料を市内の約1万3500世帯に配布している。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130830/kng13083018250006-n1.htm

 海のない南足柄市は魚網なぞ扱ったことはなく、「その事業に相当の経験を有すること」と決めた環境省の指針にさえ反しますが、バカがトップだと法令無視も平気になるもの。市民に代わって書いた質問状に、「がれき受入は環境基本条例に反している」と書いたら、「環境基本条例は規制法ではないから、問題ない」との回答が返ってきました。・・・対面での話し合いは「守らなければならない」だったのに、相手によって答が違う。本来、「解釈」が問題になる分野ではありません。

 一度ウソをつくと習い性になり、行政だって犯罪組織になってしまうものです。戦争もそうしておきるもの。ブッシュは大量破壊兵器なんてウソにもとづいてイラク攻撃を開始したし、今のオバマだって、政府が化学兵器を使ったというウソもとづいてシリア攻撃を狙っている。実際に化学兵器を使っているのは「反乱軍」で、アメリカがトルコの基地で、反乱軍に化学兵器取扱の訓練まで行っている、ということまですっぱ抜かれているんですけどね。ウソをつく人にはいろんな背景があるのだ。県職員は、どうなの?2013.9.1

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/