神奈川県、「がれき利権プロジェクト」から退会しません!

 すっかり遅れてしまいましたが、今日は二つの報告があります。
 まず、7月来続けてきた「がれき広域処理に反対する会」の署名は9月14日、神奈川県知事室(秘書課)に合計1571筆(県内721筆、県外850筆)を提出しました。ご協力いただいた方、本当にありがとうございました。
 次に、この署名に対する神奈川県の回答が7月24日付けで寄せられました。以下がその書き起こしです。(強調山本)

一、神奈川県は平成24年7月12日に出した「災害廃棄物受入に係る新しい提案」を直ちに撤回せよ。(答)「災害廃棄物受入に係る新しい提案」については、平成24年7月26日に大楠連合町内会で提案しました。今後、地元のご理解を得て、受入を実現したいと考えております。


二、黒岩知事は、市民の同意なしに参加した「みんなの力でがれき処理プロジェクト」からただちに退会せよ。(答)このプロジェクトは、災害廃棄物の広域処理に積極的な姿勢を見せている自治体同士が知恵を出し合い、課題解決の場を設けることを目的としており、被災地の復興を支援するものであることから、退会は考えておりません



三、神奈川県は、一般廃棄物の処理が市町村の自治事務であるということを認め、市町村及び市民参加の下で放射能汚染を拡散させない形での災害廃棄物・一般廃棄物の処理方策を策定せよ。

(答)一般廃棄物の処理は市町村の自治事務であり、市町村は、法令に従い、一般廃棄物を処理することになっております。なお、災害廃棄物は、一般廃棄物として、被災地の市町村(又は地方自治法により当該市町村から事務を受託した都道府県)がその処理事務を担い、受入側は処理契約の受託者の位置付けとなります。災害廃棄物の処理は、東北地方が再生するために避けては通れない課題であり、特に大地震の切迫性が指摘されている本県においては、自らの課題として受け止める必要があります。こうしたことから、県としては、国や被災地の市町村からの要請に応えて、安全性を確認した上、災害廃棄物を受け入れて参りたいと考えております。
 突っ込みどころ満載、黒岩いらんという感じ。というわけで、私は本日、この回答などをもとに、神奈川県交渉に出向きます。ご報告はのちほど。2012.10.22
 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/