梶輪島市長、森富山市長の無知と愚鈍

 日本全国、カネや票、権力に目がくらんだ首長がいるところほど、「がれき」問題が後をたちません。そんな首長を選らんだ有権者にも責任があるのですが。以下は輪島から届いたSOSですが、梶市長http://www.city.wajima.ishikawa.jp/hisho/profile.htmは、生粋の輪島っ子らしいのに、行政の根本を知らないのではないかと思いました。ひどすぎ。
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  私の住む輪島市も震災瓦礫の受け入れに悩んでいます。焼却炉のある町(美谷町)と市の間には「市外の廃棄物は受け入れない。」という協定があり、さすがにこれは市も無視できないだろうと思っていましたら、なんと!
市長が「(緊急事態なので)協定は無視する。」
「震災がれきが嫌なら裁判でも何でもしろ!」
と11月26日に試験焼却を12月8日に行うと発表いたしました。
こちらその際のことを書いた輪島市議のブログです。
震災がれき問題 http://kenjiwajima.blog.fc2.com/blog-entry-307.html
突然の通告を受け、美谷町は反対の文書を提出しましたが、市の態度は変わらず、以下のような結果となっています。
『美谷役員会、町有地賃貸借契約解除へ http://blog.goo.ne.jp/wajimagareki/e/1232ab8ed8868316e1b05bd82cc90a79 』
『試験焼却断念しなければ搬入路封鎖も http://blog.goo.ne.jp/wajimagareki/e/36d531d993fd2bc6d2ac4b007f65a13e 』
 これでもなお、輪島市では試験焼却を行うつもりのようで、昨日12月1日に岩手県からの搬出を行いました。試験焼却を止めるまで反対の活動は続けますが、何かご指摘などありましたらご指導いただけませんか? 何しろ時間がなく、反対の美谷町のご老人たちも大変困っております。
 ぜひともよろしくお願いいたします。__________________________________________

 まず、公害防止協定は、単なる「紳士協定」ではありません。法律(旧公害対策基本法―現環境基本法)の目的を実体化するための具体的な官民の契約であり、行政にとって強い拘束力をもつものです。市にはこれを遵守する義務があり、一方的破棄は環境基本法への違法行為であり、契約違反となります。新潟市の試験焼却が止まったのは、この公害防止協定によります。
 また、行政は、いかなる事業も「根拠法に基づいて」行わなければならず(法治の原則)、「禁止規定がなければ、なんでもやっていい」というのは、盗人の論理。それを許せば、殺人だってOKとなりかねませんから。がれき拡散って、緩慢な殺人行為にあたるのですが。
 住民は、公害防止協定にもとづいて、そこに規定のない事業を拒否する権利があります。ごく常識的なレベルで考えても、知事公印がおされた契約にそむくことをやるのは、ルール違反。行政としてルールを無視する梶氏は、富山の森氏同様、無知の塊か、あるいは利権がらみのどちらかです。中国にまねて、石碑に役人の悪行を彫り、後代に残したらいいのではないかと思います。
 同市では意見をカウント中とのことなので、どうぞ、下に連絡して、厳しいお灸を据えてやって下さい。輪島観光にはもう行かない! とかね。この他、秘書課でもOKだそう。
輪島市役所 電話0768-22-2211 FAX 0768-22-9220 
メール post@city.wajima.lg.jp 
環境課 電話0768-23-1853 Fax 0768-23-1153
メール kankyou@city.wajima.lg.jp
 腹が立つのは、全国に有毒物質を送り出して平然としている岩手県。ここは、汚染ビジネスの中枢として、元外務官僚・タッソ知事の指揮下に、広告代理店の博報堂や環境省の連中が張り付き、各地から寄せられる質問状や抗議をブロックしているのです。だからタッソにも、「排出者責任を果たせ」てな意見を。https://www.pref.iwate.jp/~hp0101/opinion/index.html
 なお、以後のご相談はこちらへ→hanghau@hotmail.com 件名に「輪島の件でコメントした」と入れて下さい。そうでないと迷惑メール処理されるので。2012.12.2

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/