東北道はすいていた!

 「他の国で地震がおきるより、はるかにうまく対応できていると思います。地震の多い国だし」
 CCTVはこのところ毎日、日本人のコメントを中国の視聴者に届けていますが、今朝、驚かされたのは、20代後半? とおぼしき男性のこういう答。中国に対する虚勢かもしれませんが、本気でそう思っているのだとしたら、長期にわたる社会的マインドコントロールの成果でしょう。
 日本の、非常時の政府の公式発表は信じてはいけません。大本営発表だから。
 地震発生から九日にもなるのに、被災者は寒さと物資不足で苦しみ、事実上、「棄民」状態にあります。「大丈夫」なはずの放射能汚染は、食品にまで及び(しかもかなり高濃度)、大金をかけて養っている自衛隊は職務拒否、代わりに一般人の「決死隊」が死を覚悟で原子炉の中に突入しています。この完全な政府の無策、欺瞞を前に、「うまく対応できている」だって?
 
 「混乱するから、被災地にボランティアは来ないで」という政府の注意も、実はウソでした。ネットでは「被災地は物資不足「道路はガラガラ」「とにかく物資を届けよう!」という市民の声がたくさんあがっています。(文章の誤字は訂正してあります)。
 
 「只今、同じ車線を走っている車は二台!唖然です。
 つまり、ガラガラです。
 緊急物資を搬送する車が二台以下というわけです。
 もっとガンガンいて、渋滞で大変だろうと思ったが間逆。
 これをマスコミが報道すべきじゃないか。だれでも気持ちがあれば支援できるの だと
 東北道もガラガラ。ただし陥没もありますので、気を付けてください。
 通っているのは警察車両、自衛隊車両、あとは数台のトラック(救援物資)くらいです。
 国は、個人で物資を運ぶのはNOとラジオで流していましたが、現地は食べるものがない。まずは届けてあげないと・・・。
 
私は地震から数ヵ月後の神戸や四川に行きましたが、その経験から、ぜひ多くの人に被災地を見てほしいと思います(もちろん観光気分はNG)。大自然の脅威と人間のか弱さを目にすると、社会観が変わり、原発なんてものを拒否する気持ちが自然にわいてくる。だから政府は、実情を知る人を少なくするため、被災者を閉じ込めておこうとするのですが(アメリカの台風カタリナの時も同じでしたね・・・)。

 もっとも被害が大きかった地域の一つ、石巻。
 本当に本当に大変な状況でした。戦場の後のようです。
 色々とメールがとびかっていますが、実際に行った私の実感と被災者からの話をまとめると・・・「物資が調達できたら、すぐに行ってあげてほしい!!」ということです。

 「物資が足りない。とくに食糧。缶詰、カップラーメンなどすぐに食べられるものが必要です。水は給水車が次々と到着し、賄えそうです。トイレットペーパーと女性の生理用品なども不足しています。そして何より、人手不足。とくに病院には次々と患者が運び込まれているので、手が足りません。時間が経つごとに重傷者になっていっているようです。」

 余力がある方、ぜひ行動してみてください。ただし給油が大変なようなので、ガソリン持参でね。リレー方式でもいいでしょう。でなかったら、大組織ではなく、実際に動いているNGOに寄付を。2011.3.20
(参考)http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/582.html

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/