今年もあと二か月というところで、今年最高の「痛快!」なニュースがはいりました。
ごみ収集車専用道路は違法 日野市長に賠償命じる 東京地裁
2020年11月12日 17時47分 東京
日野市がごみ処理施設に出入りするごみ収集車のために公園内に専用の道路を設けたのは都市計画になく違法だと住民らが訴えた裁判で、東京地方裁判所は訴えを認め、建設費用としてかかった2億5000万円余りを市長に賠償させるよう命じました。
日野市、国分寺市、小金井市の3市で整備したごみ処理施設に出入りするごみ収集車のために日野市が近くの公園内に専用道路を設けたことについて、住民ら84人は都市計画になく違法だと訴えました。12日の判決で、東京地方裁判所の清水知恵子裁判長は「都市計画の変更をしないまま、専用道路を設置することは違法だ。裁量権の範囲を逸脱している」と指摘し、建設費用としてかかった全額の2億5000万円余りを日野市長に賠償させるよう命じました。原告として訴えた木村真実弁護士は「3市の共同でごみ処理施設を設置するには、この道路が不可欠だが、計画が無謀だったのではないか。3市で協議してほしい」と話しています。日野市は「判決文が届いていないため、届き次第、対応を検討する」とコメントしています。
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山本は一時、日野市のごみ問題にかかわっていたので、この自治体が法手続きなどほとんど気にしないことはわかっていましたが、都市計画法まで無視していたとは驚き。同法は、「都市」の基本デザインを法的に確保する(正当性を保つ)のが目的だから、同法の手続きを無視したのは、裁量権の逸脱というより、正当性がない=違法・無法ということです。
判決は、自治体に損害を与えた公務員(この場合は市長)に、その責任を取って損害弁償を命じていますが、これは女性裁判長だったからこそ出せた判決でしょう。オトコ裁判官がいかに無能で悪質で腰抜けか、行政訴訟やそれにからむ多くの現場で嫌というほど見て来たので、私は基本的に裁判は勧めません。それ以前に、どれだけ「事実」や「証拠」を出しても、法廷や司法警察はそれをほぼ無視することも知っておいて欲しい。司法とは権力の衣を被った汚れた世界なのです。
そして、行政側も、このようなケースを想定して、汚職を行った公務員や特別公務員を守るために「積立金」を設けているところがほとんどで、日野市長もそれで救済されるのかも。でも、この積立金制度だって本来違法です。だって、市長の裏取引や汚職による損害を、市民の払った「税金」で救済するというのは大きな矛盾でしょう?
日野市長は――取巻公務員と共にーー損害金を払いなさい。
原告市民は、手綱を緩めることなく、そこまでとことん追及して欲しい。
2020/11/14