各地で騒ぎとなった「放射能木くず」問題。滋賀県知事が決して行き先を言わなかったのも、このような「再利用の実態」を知られたくなかったからかもしれません。行き先を知れば、問題はさらに大きくなった(=事実を知る人が増えた)でしょうしね。下は東京新聞書き起こしの一部。原文は検索するとすぐ出てきます。
放射能汚染木くず 千葉で堆肥化 東京新聞 6/1
そりゃもちろんですよ。政府が「8000Bq/kg以下は安全」と言ってるんだから、滋賀の汚染チップ3900のどこが悪い?というのが業者の受け止め方。堆肥の基準だってーー何の根拠もないけれどーーいったん政府が「400Bq/kg」と決めれば、その数値が一人歩きするものなのです。つまり、「混ぜれば(=濃度を下げれば)、安全」って。首都圏の汚染焼却灰も、この論理で埋め立てられている。
これは堆肥の使用者も同じでしょうね。流通している以上、安全、と、フクイチ前と同じような感覚で使い続け、その結果、作物の放射能汚染があきらかになると、「だって、知らなかったんだも~ん」。汚染された堆肥を使うということは、原発事故を甘受する=事故など起きなかった=ことになるのだ、ということがわからない。これがJAPAN。
・・・沖縄侵略(琉球征伐)も、韓国侵略(朝鮮征伐)も、台湾侵略(台湾征伐ー尖閣諸島問題からむ)も、中国侵略(満州国設立・・・)も「なかったふり」で今に至っているのだから、来ているから、この反応は当然といえば当然です。でも、日本の、このような「ウソが通る社会」が、地球環境を危機に陥れているわけだから、これ以上、ウソを放置するわけにはゆかないでしょう。自分の身近なところから、異議申し立てするくせをつけないと、今の政治家・公務員の「退行状態」はさらにひどくなる。2014.6.2