お茶どころ、静岡に放射性物質をふりまいた悪名高い島田市のがれき処理。それがようやく終了しました。市民団体の調べで、がれき焼却以来、放射性物質が環境中に出ていた(バグフィルターは役に立たなかった)のが証明されたにもかかわらず、焼却はとめられなかった。
震災がれき 県内受け入れ終了
2013年3月19日
岩手県山田町の震災がれき(木くず)の最終便約六・五トンが十八日午前、島田市伊太のごみ処理施設「田代環境プラザ」に運び込まれた。被災地の復興を後押しするがれき広域処理の静岡県内での受け入れは、今回ですべて終わった。最終便は午前八時半ごろ、トラック二台に積まれた二基のコンテナで到着した。地元の伊太区自治会役員らが放射能濃度を測るためサンプルを採取。木くずの空間線量率を測定した後、自治会役員、市、県の担当者らが見守る中、桜井勝郎市長の合図でごみピットに投入された。伊太区自治会の佐藤博海会長(74)は「感無量。皆さんの協力があって無事に終了することができた」と安堵の表情。桜井市長は「一年間いろいろあったが満足している。少しでも東北の皆さんのお役に立つことができてうれしい」と感慨深げに話した。同市は、国や県が進める広域処理に呼応して昨年五月、県内の自治体の先頭を切って本格受け入れをスタート。受け入れ日数は六十九日で、試験焼却の約十トン分を含めた最終的な受け入れ量は約六百二十八トンとなった。県内のがれき処理の割当量は計三千五百トンで、島田、静岡、浜松、裾野、富士の五市で受け入れた。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20130319/CK2013031802000226.html?ref=rank
このニュースで痛感するのは、首長や自治会長の「質」が、いかに地域の暮らしを左右するか、ということ。自治会長には年齢制限(70歳以上禁止)や職歴チェック(元行政職などは厳禁)、首長には兼業禁止(職業と利害関係があることが多い)、金脈の完全開示を求めないと、同じようなことがまたおきるでしょうね。・・・で、島田市ではこんなことに。
島田市がれき受け入れ 処分場地権者らが土地返還求め提訴/静岡
毎日新聞
3月22日(金)12時17分配信
賃貸借契約が終了したにもかかわらず、所有する土地の最終処分場に、島田市が震災がれきなどの焼却灰を搬入したとして、地権者7人が21日、同市を相手どり、土地の返還などを求めて静岡地裁に提訴した。訴状などによると、処分場の賃貸借契約は昨年3月31日に満了。しかしその後も同市は地権者の同意なく、震災がれきや家庭ゴミを持ち込んだとしている。地権者らは昨年、同処分場の正面入り口をロープで封鎖した。一方、市は「期間が過ぎたのは賃貸料に関する契約で、使用契約そのものは処分場が満杯になるまで有効」と主張し、ロープの撤去を求め仮処分を静岡地裁に申し立てていた。今回の提訴について同市の久保田正・生活環境部長は「訴状の内容を見ていないので、内容を確認してから対応する」とのコメントを文書で出した。最終処分場の地権者は7人を含め13人。市は現在、反対派の7人以外の地権者の土地に焼却灰を搬入している。【山本佳孝】3月22日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130322-00000158-mailo-l22
今頃?って感じです。とっくの昔に島田市長を契約違反で訴えていてもよかったのに、わざわざがれき終了まで待ったという意味がわからん。まあ・・・わかる気もしますが。とにかく、カギを握るのは地権者、彼らにきちんとした情報を伝えないと、上の記事の自治会長みたいなことになる。2013.3.26