小田原城問題-夏

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避難生活の、ひと夏でした。
小田原城に近いところで、開催していた教室を、蛍田という場所に移して、
ひと夏のあいだ、やっていました。2007年の事です。
避難生活になったのは、小田原城の松の木に、
農薬の散布があったからでした。
広い、お城のある公園の、300本近い松の木に、
上に取り付けたスプリンクラーでスミチオンという農薬を撒かれて、それが夜間、
開けていたお風呂場の窓から寝室へと入ってきたのです。
大変な事態でした。一時期は急性の農薬中毒状態だったと思います。
一時、友人宅にひなんさせてもらったりしながら、それでも教室は
やっていましたが、暑い日が続くようになってから、教室のメンバーにも、
喉の痛み、頭痛、目の痛みなどが出始め、ここでは出来ない、と思って
避難先を探しました。
いろんな方に助けていただいて、探していたら、蛍田にこんないい建物が
あるの?というくらいのが見つかりました!
来ていただいた方は、お分かりでしょう、びっくりでしたよね。
建材や内装に、化学物質を使わない、むくの木や珪藻土の壁でつくられた
何とも人に優しい、おうちでした。農薬で痛めつけられた身体にも嬉しかったです。
つらい避難生活が、この家でどれだけ慰められたでしょう。
10月末に、元の小田原城近くの、場所に戻りましたが、名残惜しかったです。
昨年の夏のことでした。
早くご報告したかったのですが、こんなに遅くなってしまいました。
書きたかったのは農薬の事です。
こんなにも無造作に使われる毒物、虫が死ぬのに、
人には害がないという説明に納得が出来るはずもありません。
●はじめは、喉のしまり感(気管が肥厚するのだと思うのです。ですから自分では
喉が狭くなって、しまる感じ、呼吸が入っていかない、苦しい状態になります)
●私は舌の激痛(痛みで目が覚めるほどのときがありました)
そこからくる味覚に異常、嗅覚も鈍くなります。
●頭痛(痛みもですが、頭が詰まったようになり、ものを考えられなくなります)
●目の奥の刺すような痛み。
●唇の内側などの粘膜のひりひりした痛み。
●耳の中の痛み。ボーンとしたような耳鳴り。
●あらゆる関節のいたみと、硬化、
まるでロボットのようにしか動けない感じがします。
私は特に足首と手首がひどく感じました。
●トイレから3時間くらい出れないほどの激しい下痢と腹痛
(身体は何とか吸い込んだ毒物を出そうとしてくれていたのです。)
●一番びっくりがウツ状態です。私にはそういう傾向が無かったので、農薬を
吸った後の、頭の中が真っ黒になったような、恐ろしい感覚を覚えています。
あまりのつらさに、死にたいと思いました。
あとで、回復してから、今のウツの多さ、自殺の多さが、この農薬の使われ方と
無関係ではないだろうと・・・・思いました。
ここまでが、初期に感じた症状で、次にはこれが続く事によって引き起こされる
次の段階の症状をお知らせします。
ご自分にも、当てはまる物が無いか、お読みくださいね。
私は、虫が農薬で、どんな風に死んでいくのかが、身体でわかった気持ちでした。

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この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/