連日、コロナ感染者が「過去最高」と報道されていますが、ここにきて「コロナ死亡者はインドより多い」との報道がありました。しかも、その発言の主は医師、宇都宮市の「インターパーク倉持呼吸器内科」院長・倉持仁氏が9日、TBS系「サンデーモーニング」に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大について以下のように発言しています。
以下、デイリースポーツの5月9日付記事「コロナで「大阪の死亡者はインドよりも多い」医師が「…によると、
「大阪では毎日1000人以上の感染者が出て、40~50人の方が亡くなり、入院・治療を受けられる方はわずか10%なんですね。残りの人たちは検査も治療もろくに受けられないような状況で放置されているような状況が続いていて、その状況が全国に広がろうとしている」
「諸外国と比べて、大阪だけの死亡者は場合によってはインド、アメリカ、イギリス、ヨーロッパよりも多いような状況なんです。非常に深刻で悲惨な状況です」…
「ここ1週間の大阪の亡くなっている数を見ると、イギリス、アメリカなんかよりは多くなっていて『インドと同じくらい亡くなっているんじゃないか』なんて言われていて、インドも数が増えすぎて正確な統計取れていませんから、どちらも悲惨な状況ということだと思います」
「日本はワクチンが入ってこないのが問題。立ち位置としては発展途上国と同じ」
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この型の背景は調べていませんが、すぐに以下の疑問をもちました。①感染者(無症状者含む)をコロナ新型肺炎の患者としていること、②大阪の医療の実態については具体的にどんなデータにもとづいているのか(まさか医師会の自己申告が根拠?)、③日本と海外諸国のコロナ死亡者の出典は(自分で「インドは正確な統計が取れていない」と矛盾したことを言っている)、④ワクチンに関し、医療関係者として何らかの利益相反があるのではないか…
スポーツ紙なのに、無責任なTV番組を批判するのではなく、一緒になってワクチン導入のプロパガンダ報道を垂れ流すとは。
ちなみに記事の最後の一文は「大阪は8日だけで見れば死亡は41人。インドは4187人で約102倍の数字。これに対して人口は大阪が882・3万人でインドが13・66億人と約155倍となっている」
この見出しに恐怖心があおられる人がいたとしたら、それこそメディアの犯罪です。でも、人々はようやく、コロナ騒ぎがどこかおかしいということに気づき始めています。だから外出禁止要請に対しても、営業自粛要請に対しても「もうたくさんだ」という思いを持つ人も多く、それが今後、社会変化となってあらわれてくるでしょう。
20215/10