南足柄が魚網引き受け? 

 引き続き、こういうニュースが。これはちょっと驚きました。どうも神奈川県は、一番「弱い」自治体を狙っているんじゃないの? 

被災地漁網 南足柄市が受け入れ検討、箱根に続き/神奈川
2013年5月10日(金)6時0分配信 
カナロコ by 神奈川新聞
  東日本大震災で使えなくなり処分が難題となっている被災地の漁網について、南足柄市が受け入れる方向で検討していることが9日、分かった。市の一般廃棄物最終処分場(同市雨坪、容量4万立方メートル)への埋め立てを念頭に、地元説明を始めている。処分場の地元住民と市議会の理解を得た上で、最終的に判断するとみられる。被災地の漁網をめぐって県は、環境省から岩手県洋野町で発生した300トンの受け入れを求められている。既に箱根町が最大約100トンを受け入れる意向を表明しており、南足柄市が決定すれば2例目となる。同市は100~200トンの処理に協力する方向で調整している。安全性の確保については、放射性物質濃度が1キログラム当たり100ベクレルを下回っていることを条件とした箱根同様の基準にする方向。洋野町の漁網の放射性物質濃度は20ベクレル未満という。市は受け入れの意向を既に地元自治会に伝えており、自治会は近く住民説明会を開く予定だ。市議会に対しては10日に説明する。加藤修平市長は神奈川新聞社の取材に対し、「漁網の処理が進んでいない状況を考慮した。受け入れに関する市の考え方を市民に理解していただき、受け入れ態勢を整えたい」と話している。4月に受け入れの意向を表明した箱根町は、処分先となる一般廃棄物最終処分場の地元自治会への説明を行うなど実現に向けた作業を進めている。
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/kanaloco-20130510-1305100002/1.htm

 だって、2011年には、足柄茶がセシウムで汚染されていることがわかり、その濃度は500ベクレル以上もあったんですよ! 以後、放射能汚染に関しては、他の自治体よりずっと敏感・・・と思っていたら、なんと魚網に手を上げる鈍感さ、弱い。頭も、意思も。

www.47news.jp/CN/201105/CN2011051101000625.html
 
神奈川県は11日、同県南足柄市で9日に採取した … 他市町村の生葉の検査も早急に進め、結果が判明するまでは全ての出荷自粛を求める。今年産の足柄茶は、6日に販売が始まったばかりだった。 民間の分析機関に検査を依頼。

www.excite.co.jp/News/recall/20110512/Recall_16209.html
.. 550~570ベクレル(規制値は同500ベクレル)の放射性セシウム

 これでは地域住民など守れるはずがありません。南足柄の処分場は山の中、源流のそば、住民はおとなしく、反対運動なんかしないんじゃないかな。さて困った。

 というわけで、山本の方で箱根・南足柄用のA4両面のチラシを作りました。欲しい人、配布可能な人はコメント欄か、山本のメルアドに連絡してね。ただし、匿名はダメです。山本

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/