北九州市、がれき反対市民、逮捕される!

  北九州では、ついに市民の抗議に、政府が実力行使で答えました。
 私は各地の講演で、「がれき広域処理は市民に対する、政府の『宣戦布告なき核戦争』である」、と伝えていますが、まさにそれを裏付けるような事態になっています。 
 
震災がれきトラック、反対派が阻止…押し問答
 
読売新聞 5月22日(火)11時25分配信


 東日本大震災で発生したがれきの受け入れ問題で、北九州市は22日午前、試験焼却する宮城県石巻市のがれき約80トンを北九州市小倉北区の市の倉庫に搬入しようとした。しかし、反対派の人々がトラックの前に立ちはだかり、搬入を阻止する状況が続いている。午前9時頃、トラック6台が到着したが、反対派約30人が取り囲み、市の担当者と押し問答になった。その後、倉庫の門前に立ち、進入を阻んでいる。福岡県警は現場に警察官約40人を配置。反対派の行為が道交法違反(危険行為)に当たるとして、何度も警告を繰り返した。同日はトラック28台が到着し、倉庫にがれきの搬入を予定。市は23~25日に2か所の焼却施設で試験焼却を実施し、焼却灰の放射線濃度や専門家による検討会の結果を踏まえ、北橋健治市長が6月に受け入れの可否を判断する。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120522-00000460-yom-soci
 情報によると、この後、県警は市民を強制排除、2名を逮捕、十数名の若者を包囲している、しかも、現地にはバリケードが張られ、マスコミさえシャットアウトされているとか。わずか50名程度の住民の座り込みから始まった抗議行動に、何倍もの警官が集まり、それを知った市民が続々と現場にかけつけ、その数は推定で数百名にのぼったとか。
 情報では、市民は完全に無抵抗。しかも市町村のごみ焼却は市民が関与できる「自治事務」。それを一方的に強制排除するとは、この国はまさに「がれき」をめぐって戦争状態に入ったということです。これほど「絆」をぶち壊す政策なんてありえない!
 小倉北警察署には、昨日までに数百件の抗議が来ているとのことですが、それ以上に責任があるのは、排出市町村。石巻市は、北九州市にもたらした混乱と汚染の責任をとって欲しい。その他の被災市町村も、この事態に学び、がれきの排出をやめてほしい。排出した市町村は、相当分の焼却灰を持ち帰ってほしい。受け入れてしまった市町村の市民は、排出市町村に損害賠償を請求する準備にかかってください。あー、もう、ほんとに腹が立つ! 汚染拡大政府! 許せん!!
2012.5.23
 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/