さらに続くゾ、フクイチ停電の怪。
この停電について、東電は福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報6)で、3月20日午前0時12分に共用プールを含めた9システムの冷却浄化系が復旧したと報告しています。「不具合」箇所は19日にわかっていたから福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(3月19日16時30分時点)、工事完了は時間の問題。記者会見での同社職員の妙な安心感と自信はそこから来ていたようです。
で、次の「続報7」では、次のような発表が。「本日(3月20日)午後0時36分頃、仮設3/4号M/C(A)の電源盤内において、端子および壁面がすすけていることを当社社員が発見しました。そのため、午後0時45分に双葉消防署に連絡しました」
福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報7) |
「復旧」から30分もたたないのに、「原因」らしきものを探しだし、9分後には消防署に連絡したというのだから、事故発生を3時間も公表しなかった企業とは思えん。しかも、発見者は「当社社員」とくれば、この頃までに事故原因に関する口ウラあわせが済んでいたんだろうなあ、と考えざるを得ません。
そして、最新情報となる「続報8」(3月20日16時30分時点)では;
福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報8) |
「3月18日午後6時57分頃、福島第一原子力発電所免震重要棟において、電源が瞬時停止する事象が発生いたしましたが、その後の状況についてお伝えいたします。福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に関する調査を行っていたところ、本日(3月20日)午後0時36分頃、仮設3/4号M/C(A)の電源盤内において、端子および壁面がすすけていることを確認しておりますが、その後、双葉消防署による確認の結果、午後1時57分、火災ではないと判断されました。引き続き、電源設備の不具合状況の調査をすすめてまいります」
なるほどね! 東電の一貫した妙な言い回しーー「焦げている」ではなく「すすけている」、「火災による停電」ではなく「不具合状況」は、「火災ではない」という結論を引き出すためだったのか。火災となれば消防署が入ることになるけれど、東電としてはなんとしても外部の人間を入れたくない理由があったのでしょう。誰か暴いてくれ。
もひとつ、東電が使った「瞬時停電」という言葉が気になり、これも調べました。これは、おおむね1秒未満の、瞬間的な停電・あるいは電圧降下のことをさすそうです。
「白熱灯やアナログ聞きではそれほどの影響は無いが、蛍光灯やパソコン・マイコン内臓のデジタル機器などではそれまでの動作設定がすべて白紙になってしまうため、初期設定に戻ってしまったりして機械の動作がストップ・まれには暴走*1してしまうことがある。大規模に電力を使用する施設が近くにある場所や、落雷が頻発している際に起こりやすい。これらのデジタル機器を瞬時停電による被害から防ぐための商品として、「無停電電源装置」(UPS)というものが存在し、各社から目的別に販売されている。
*1:完全に消去されるべき内容が一部だけ残ってしまうことによる。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%bd%d6%c4%e4
「瞬停」というそうで、ほんとに多くの商品が出ています。東電はこういう最低限のセキュリティ対策もやっておらず、ねずみに齧られて停電を起こした、などと言い張るつもり?
何を言いたいかって? 私はSTUXNETウイルスのことを思い出しているのです。停電の原因はねずみではなく、フクシマに仕組まれたというイスラエル産のウイルスだったんじゃないのかなあ。2013.3.21