ガレキ焼却、やはり「違法」だった(1月30日、知事との対話集会)

 最後の「対話集会」は、これまでにもまして住民から厳しい怒りの声が飛びました。ごまかし・うそばかりの過去、いいかげんな説明では「冷静な議論」などできるはずがあません。
 最終「対話」も反対の怒号 がれき受け入れ 知事「信頼関係作る」
 東日本大震災被災地からのがれき受け入れを表明している黒岩知事は30日、横浜市中区の県庁本庁舎で、県民と話し合う「対話の広場」を開き、県民ら約220人が参加した。県内3市でがれきを焼却し、焼却灰を横須賀市の県の管理型最終処分場に埋める計画で、同市の地元住民や県民を対象とした説明会は3回目だが、今回も会場からは反対する県民らから怒号が飛び交うなど、冷静な議論が交わされる雰囲気にはならなかった。知事は、説明板などを使い、自ら視察した岩手県宮古市で東京都が行っている放射性物質の測定の様子などを説明。県民との質疑応答で、「(放射性物質に対する)不安については徹底的な調査をしていく。明らかになっている情報を踏まえた上で、説明するのが知事の責任」と述べ、改めて受け入れへの理解を求めたが、会場からは受け入れに反対する意見が相次いだ。
 知事は終了後、記者団に対し、「3回目なので少しは住民の理解が進むと思ったが、厳しい意見だった。冷静な議論をするためには、信頼関係を作るしかない」と述べた。会場から住民投票を求める声が出たことについて「どこの住民を対象にするのかも問題がある。今のところ住民投票をする考えはない」と話した。知事は予定していた3回の県民への説明会を今回で終え、今後は最終処分場の周辺住民に説明していくという。(2012年1月31日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20120131-OYT8T00071.htm
 何より重要なのは、席上、環境省がはっきりと「この(ガレキ広域処理)事業は根拠法がない。100ベクレルもこのような状況を想定したものではない」と認めたことです・・・つまり、広域ガレキ処理は違法だと言っているのと同じですが(廃棄物処理法でも放射能汚染廃棄物は対象にしていない)、会場の市民にはその「意味」がちっともわかっていなかったようです(議員もね)。もちろんマスコミは取り上げず。
 今日は用事ででかけるので、この説明会の様子は明日以後、アップします。2012.1.31

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/