インフルエンザワクチンが足りない?-それでも打たないこと

 久しぶりにワクチンの話題。今年は10月ごろから、インフルエンザの「ワクチンが足りない」「供給が遅れている」というニュースが何回も流されました。典型的な「脅しのマーケティング」です。ワクチンが足りない、インフルエンザにかかると危ない、と、恐怖感と危険性をあおって、発病を防ぐためには予防接種が必要、と思い込ませるわけ。その作戦が12月になってもまだ続いているのは、ワクチンがだぶつきそうだから? でも、ワクチンに関する知識がない人は、供給が追いつかない=早い者勝ち、と信じて、急いで病院に向かうことでしょう。

 

インフルワクチン不足 一部で予防接種困難 製造遅れ供給追い付かず

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/377923 2017125

インフルエンザの本格流行を前にワクチン不足が続いている。医療機関は一部の予防接種希望者に応じられず、行政は接種費用助成期間を延長するなど対応に追われている。今夏は日本脳炎、昨年度ははしか=麻疹=のワクチンが不足するなど、予防接種を巡る混乱は繰り返されている。

「1日数人は断っている。高齢者などを優先しないと」。福岡市東区の辻内科クリニックの辻裕二院長は、インフルエンザの予防接種希望者の対応に苦慮している。例年、11月末までに約700人に接種するが、今季はまだ400人程度にとどまっているという。

 今季はワクチン製造に使う予定だったウイルス株が育たずに選び直し、株の決定が約1カ月遅れた。製造も繰り下がり、例年なら10月には始まる医療機関への供給が追い付いていない。今月中旬には不足解消の見込みだが、佐賀県、福岡県朝倉市などは年内だった高齢者の接種費用助成を来年1月末まで延長した。辻院長は「手洗いやうがいでも予防できる。焦らなくても大丈夫」と呼び掛ける。

ワクチン不足は子どもの定期予防接種でも発生。北九州市若松区のあまもと小児科では、6~9月は日本脳炎ワクチンが足りず、春先まで麻疹風疹混合(MR)ワクチンが品薄だった。定期接種年齢を超えると、1回数千~1万円前後の自己負担が必要なため、天本祐輔院長は「諦める親が出ると、集団感染予防の効果が薄れる」と気をもんだ。日本脳炎は、熊本地震で被災した化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)の供給が5月に停止したことなどが影響。日本小児科医会の7月の調査では45都府県で不足し、化血研のシェアが高い九州では不足が目立った。化血研によると、来年1月には供給再開の予定。

MRは昨夏、関西空港でのはしかの集団感染を機に品薄に。定期接種が不十分だった2030代が任意接種に殺到したためだ。集団感染予防には接種率95%を保つ必要があるが、昨年度の年長児は93.1%。接種勧奨を控えた自治体もあり、鹿児島県90.6%▽福岡県91.2%▽熊本県91.7%などと落ち込んだ。ワクチンは製造期間が長い半面、有効期限が短く、想定外の需要に即応できない。日本小児科医会の峯真人理事は「正確な需要予測や有効期限の再考などで、早急に安定供給体制を構築すべきだ」としている。=2017/12/05付 西日本新聞朝刊=

 

 インフルエンザワクチンの危険性については、本ブログでさんざん書いていますが、簡単におさらい。①厚労省でさえワクチンは効かない(=感染は防げない)と述べている、②アメリカのCDCでさえ「ワクチンの効き目は30%」と認めている、③インフルエンザによる死亡とフルワクチンによる死亡を比べると、ワクチンの死亡率の方がはるかに多い、④「インフルエンザによる死亡」といっても、実際は誤嚥や肺炎などが原因であることが多い、⑤フルワクチンには、いまだに水銀など有害化学物質が使われている、⑥有害な副作用が数多く報告されている、などなど。

 特に危険なのが、赤ちゃん、子ども、妊婦、そして高齢者です。そのことは、アメリカでは多くのメディアが伝えているのに、日本の医薬界は、その「ワクチン弱者」に優先して接種しようとしているおバカぶり。しかも、メディアが「ワクチン不足」をあおっているのは、無知と無責任のせい。そしてスポンサーに頭が上がらないからでしょう。だから、医療や薬剤のマスコミ宣伝は規制しなければならないのですが、そういう動きは・・・ありませんね。

 ちなみに「95%が接種すれば集団感染予防できる」とは、いわゆる「集団免疫」のことですが、この論を裏付ける論文は存在していません。つまり、完全な神話です。だって、ワクチンが事実上、強制され、多くのワクチンで98%の接種率を達成しているアメリカでは、はしかや水ぼうそうなどの流行は、必ずワクチン接種者から始まっているのです。2017.12.23

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
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