私は9月末、勉強会で「インフルエンザワクチンの秘密」と題して講演しますが(´▽`)、そのための資料を集めていたら、子供たちの予防接種の様子がユーチューブにたくさんアップされているのに気づきました。たとえばこの子。https://www.youtube.com/watch?v=J9VTCc0Z3jE かわいそうに…
あのねえ、おかあはんたち、
「インフルエンザはワクチンでは予防できない」ってこと知らないの?
誰の言葉だと思う? ほかならぬ厚生労働省感染症対策課、予防接種担当者のセリフなのだ。しかも話し合ったのはごく最近。もっとも、これは彼独自の考え方ではなく、厚労省のサイトhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.htmlにだって、こう書いてあるんですよ(答が長いので編集してあります)。
Q:ワクチン接種を受けたのにインフルエンザにかかったことがあるのですが、ワクチンは効果があるのですか?
A:ワクチンは、インフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入って増殖する(感染)ことを抑える働きはありません。
はい、インフルエンザワクチンは効きません。母里先生だってそう言ってるし、もちろん医者もメーカーもみんなわかっていることです。それなのに、パパやママ、そしてインフルワクチンを進める市町村の役人は何にも知らず、子どもたちを危険にさらしているわけです。打ったけれど、やっぱりインフルエンザにかかった人の言葉は、こういう↓感じ:
「ワクチンを打っていたから、軽く済んでよかった~」
なわけないでしょう。予防薬は治療薬じゃないし、ワクチンを打った以上、打たなかった場合の病状と比べることなんてできないんだから、非論理的。これについては、厚労省も「ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です」なんて言ってるけれど、これは「誰も証明できない」ことを前提にした言い訳に過ぎません。私には、偽物の骨董を売りつけた詐欺師が、客に気づかれないように「鑑定書はないけど、いい買い物しましたよ」なんて慰めているとしか聞こえませんけどね。なお、厚労省の「まとめ」は:
「以上のように、インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありませんが、ある程度の発病を阻止する効果があり、またたとえかかっても症状が重くなることを阻止する効果があります。ただし、この効果も100%ではないことに御留意ください。」
全体は長文なので、「100%ではないが、効果はある」と誤解する人もいるかもしれませんが、前段で「防ぐ効果はない」と言っておきながら、後段ではそれと矛盾することを平気で書いている。これも詐欺師の常套手段。あなたは詐欺師の言葉を信じますか? 2014.8.17