がんの原因は環境汚染だった

 ガンの原因は、遺伝でも体質でもなく、「環境汚染のせい」! これは多くの人が持つ直感だと思いますが、最近、これは「仮説」ではなく、事実であることを示す報告がぞくぞく出ています。
 つい先日,米のNGOのサイトで、アメリカの「大統領ガン諮問委員会」が、「化学物質の脅威」を強調した200ページの報告書を出したことを知りました。http://safecosmetics.org/article.php?id=641
 この手の機関は、普通、「早期発見が大事、定期健診を」と呼びかけるのがおち。ところが、1971年に設立され、アメリカ・ガン学界の最高権威とされるこの委員会は、「原状を直視し、化学物質にもっと厳しい規制をかけるべきだ」と求めているというから、私も驚きました。
 特に強調しているのが、妊娠中に化学物質に暴露しないこと。この時期の胎児へのリスクが一番大きいからです。生まれた赤ちゃんのヘソの尾にも、多くの化学物質が発見されているのはよく知られていますが、この報告は、赤ちゃんは生まれた時から「すでに汚染されている」と。 アメリカでは特に小児ガンが増えているといい、その理由は、あまりにも多様な化学物質が、生活に氾濫しているせいかもしれません。
 報告はまた、法律の規制が弱い、きちんと執行されない、たてわり行政を批判し、化学物質は「有害性が証明されない限り、安全」とされている現状を変えるべきだと述べています。つまり、ヨーロッパにならって、REACH制度を作れ、ということですが、とにかく、アメリカでは何かが変わりつつあるようです。
 
 なおこのNGOのサイトでは、がんを避けるために、次のような注意をよびかけています。
1妊娠した女性は化学物質に被爆しない〔特に、農薬は禁忌です〕。食べ物、洗剤、家庭用品は、より毒性の少ないものを買うようにする。
2毒物を扱う職場では、帰宅した時に靴を履き替え、服を家族と別にして洗う。
3水を濾す、水はガラスのコップで・・・・・・
 詳しいことはこちらをwww.healthystuff.org.
2010・5・21

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/