おお、富山、大阪、北九州のしょうもない議会(いずれも受入決議)に比べ、神奈川県の地方議会の健全なこと!! そうです。全市民対象の説明会は必須です。
議会といえば、私たちは6月20日、がれき処理予算に反対する陳情書を出しに、南足柄市議会に行きました。ところが、事務局は、締め切りは6月3日だったとして受け取ってくれません。・・・だって、予算が上程されたのは13日、これでは誰も予算に反対できないじゃないの。
逆に言えば、がれき予算は、誰も反対陳情が出せないタイミングで上程されたわけ。この汚いやり方に、県の入れ知恵を感じました。というのは、南足柄市長は「受入ありきではない、執行しないこともある」(13日説明会)と、事業に対する躊躇を示していたからです。一方、県は、「予算案が通れば、市民が賛成したとみなされる」と(17日対県がれき交渉、廃棄物対策課)、予算通過=事業ゴーと考えていることは明らか。
漁網受け入れの南足柄市、住民説明会開催へ/神奈川
神奈川新聞 6月19日(水)7時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130619-00000008-kana-l14
東日本大震災で被災した岩手県洋野町からの漁網受け入れ計画が18日、開会中の南足柄市議会と箱根町議会でそれぞれ議論され、処分場の地元以外の住民を対象とした説明会を求める一般質問が相次いだ。南足柄の加藤修平市長は今後開催する意向を表明。箱根の山口昇士町長は説明会は行わずに便りを全戸に配る考えを示した。両市町はそれぞれの一般廃棄物処分場の地元自治会などへの説明は行ったが、住民が広く参加可能な説明会は開いていない。
加藤市長は湯川素子氏の一般質問に対し、「反対する人が市外や県外からも集まって混乱を招いてしまうのではないかという危惧もある。純粋に説明を聞きたいというのを前提として開催したい」と答弁。時期については、石田和則副市長は「話がもう少し具体的になってから」と述べ、議会終了後を示唆した。市はこのほか、10月の開始を見込む受け入れの前に試験的な搬入を検討すると説明。漁網受け入れ後に処分場の空間線量率をリアルタイムで測定し、公表するシステムの導入も考えているとした。
一方、箱根町の山口町長は「自治会代表者との連絡協議会や箱根温泉旅館協同組合にも説明し、大方の理解は得られたと考えている」との見解を表明。山田和江氏が一般質問で「町全体で説明会を行うべき」と指摘したが、山口町長は「全体で説明会などをする予定はないが、必要に応じて周知する」と述べ、便りの全戸配布などで町民に周知する方針を示した。また、漁網の受け入れに関して町に寄せられた電話やメールは計71件に上り、賛成意見が12件、放射能の影響や風評被害を懸念する反対意見が43件、運搬手段など詳細の問い合わせが16件だったと説明した。
箱根町長の方はひどい。自治会や組合代表に説明すればこと足りる、と考えているようですが、これも県の「指導」を感じます。というのは、芦名の処分場を作る時、圧倒的多数の反対に困った県は、自治会代表を接待攻勢で落とした上、合意のハンコを押させたという不名誉な過去があるから。今回の神奈川県のがれき受入には、その黒い手法があますところなく引き継がれています。環境部長の野中さん、あまりへんなことしないでよね。2013.6.22