コロナワクチン報道に少し変化が出ているようです。週刊朝日は、「ワクチン陰謀論=デマ」との前提ながら、コロナワクチンによるヒトの磁石化や5Gによるコントロールの可能性、子宮への悪影響、などを伝えています。
若者に及ぼすワクチン陰謀論の影響は?「デマだろうけど心配」
「人口削減計画の一環」「マイクロチップが埋められて5G通信で操作される」。ネットで新型コロナワクチンを検索すると、陰謀論めいた情報を目にする。若者のワクチン接種率が低いと言われるが、そうした情報は影響しているのだろうか?
「ワクチン接種後、体が磁気を帯びて金属がくっついたと報告する動画が出回っている。環境中の電磁波と作用して人体に悪影響がないのか心配」
こう話すのは、昨年の都知事選や今年の千葉県知事選に立候補した平塚正幸さん(39)。選挙戦で「コロナはただの風邪」「ワクチン打つな」と訴え、注目を集めた。ノーマスクで演説や音楽ライブをする「クラスターフェス」は、渋谷などの街頭で約80回行った。マスク着用や外出自粛に反対し、「コミュニケーションが妨げられ、人生を謳歌する喜びを奪われるのは問題」と話す。
SNS上にも、ワクチンの「危険性」を発信するインフルエンサーがいる。「日本のメディアはワクチンのリスクを大きく取り上げない」と話すのは、ツイッターで4万6千人のフォロワーを持つ「目覚めてる庶民(自頭2.0)」さん。
「コロナ禍で行動や価値観やルールが画一化され、人間が感情や判断を失いロボット化しているように見えます。同調圧力によって、善意のうちに差別と迫害を生む全体主義に導く。この騒動は世界的に仕掛けたシナリオだと確信しています」
自身の発信内容について、SNS上では多くの賛同や情報提供が寄せられるが、現実の社会では周囲からの「絶望的な無関心や反発」を感じることがあるという。
ネット情報に親しむ若者世代は、ワクチン関連のうわさにどのくらい触れ、どう感じているのだろうか。渋谷駅ハチ公前で10~20代の20人に話を聞いた。このうち13人が「陰謀論」「デマ」という類いの情報を「聞いたことがある」と答えたが、信じると話す人はいなかった。
早稲田大学生の女性(22)は、デマをネタにしてふざけている友人が多いと笑う。
「『ワクチンを打ったので体が大学のWi-Fiと接続できた。自分のそばに来ればネットが使えます』みたいなことをSNSで投稿して面白がってますよ。真に受ける人はいないです」
だがワクチンへの不安をぬぐいきれない人もいるようだ。
1回目の接種を終えたという女性(19)は、動画アプリ「TikTok」のコメント欄で「ワクチンを打つと不妊になる」との書き込みを見た。「デマだろうけど心配にはなります」
医療系の大学に通う20歳の女性は、ワクチンの仕組みは理解していると前置きした上で、「TikTokに、コロナ禍は何者かの陰謀なんだと報じるアメリカのテレビ番組の映像があがっていた。こんな動画を見たら陰謀論を信じてしまう人もいるよなーとは思った」。
19歳の女性は「本心では打ちたくないし怖い。でも親に受けろって言われるし、社会としても打たないのはよくないことという風潮だから、打たない選択肢ってもはやない」。25歳男性は「行動制限が緩和される気がするから打つつもりだけど、5年後どんな影響があるのかなんて誰もわからないし不安」。18歳接客業男性は「それに若い世代は死ぬ確率低いし」。
ほかにも「安全性に疑問」「副反応は心配」といった感想が目立った。
(後略)
問題は最後の段落。この記事が伝えているのは、「陰謀論」を信じるか信じないかではなく、(内容が事実なら)日本の若者の多くは情報収集力も、分析力も、思考力もないことです。「打ちたくないし、怖い」のに、ワクチンの断り方も知らず、将来の影響が不安だといいながら行動制限の緩和を期待して「打つつもり」。一年半の「異常事態」を通じて、彼らは「国策プロパガンダ」に反する情報を、すべて「陰謀論」と考えるよう刷り込まれているわけですね。そしていったんこうした思考の回路ができてしまうと、「オルタナティブ情報」に目を向けることができなくなります。なぜならプロパガンダは一種の洗脳。宗教的信仰心にも似て、刷り込まれた情報以外のことは無意識にシャットアウトしてしまうからです…コロナ事件は、きわめて用意周到に準備された社会的エンジニアリングなのですが。
2021/8/11