まず、共同通信のこの記事。
「エボラは存在しない!」武装集団が隔離施設襲撃 患者20
人逃走
2014.8.17
22:52フランス公共ラジオは17日、エボラ出血熱が猛威を振るう西アフリカ・リベリアの首都モンロビアで、武装した男らが「エボラは存在しない」と叫びながら、感染者の隔離施設を襲撃し、少なくとも患者20人が逃走したと報じた。目撃者によると、男らは夜中にドアを壊して侵入。「大統領は(支援などによる)金が欲しいだけだ」とエボラ熱の流行を否定し、施設内の物を略奪していったという。リベリアやシエラレオネでは治安部隊が感染地域を封鎖し、市場が閉鎖されるなどして食料価格が高騰し、社会に混乱が広がっている。
不自然なニュース。なので、元ニュースらしいものを探しました。これ↓かな?Ebola Quarantine Center in Liberia Vandalised; 17 Victims Freed それによると;
リベリアのエボラ治療・隔離施設が襲撃され、厳重な監視の下に置かれていたエボラ感染者と見られる患者らが逃走した。リベリア健康大臣によると、襲撃者は患者の家族ではないかと見られている。(スラムの)住民らが感染者と見られる患者を襲撃し、シーツやマットレスなど持ち去ったため、首都最大のスラムである、ウェスト・ポイント・スラムに、エボラが蔓延するのではないかと、リベリア政府は恐れている。
襲撃の前日の土曜日、スラムの何百人もの住民らが、エボラ感染者と見られる死者の遺体を集めるためにやってきた埋葬チームや、警備の警官らを、「ウェストポイントにはエボラはない」と声をあげて追い散らすという騒ぎが起きていた(ロイター)。
匿名の警察官によれば、ウェスト・ポイントの住民たちは医療施設からあらゆるものを略奪し、汚染されているに違いない物品ーー医療器具、マットレス、血のついたシーツーーも盗み出したという。エボラは血液や吐瀉物、排泄物、汗など体液によって感染する。
「金」の話は出ていません。公的施設が閉鎖され、混乱と社会不安が起きているのも事実でしょう。衛生状態が悪い貧困なスラムで感染症が起きるのも頷けます。ただ、何回も「エボラ感染者と見られる」と書いていること、動けないはずの患者が逃げ出していること、など不自然な部分も。それに、患者から「菌」が発見されない限り、「感染者(ポジティブ)」と確定できないわけだし、住民の抵抗もわかる気が……
でも、どう考えても不自然な事件です。私には、この記事は、「スラムでのエボラ蔓延」を世界に印象づけ、次に、「さらなる蔓延を防ぐための措置」を受け入れさせようという魂胆があるように思えます。つまり、スラム全体を、合法的に閉鎖・浄化(焼き払うってこと)」するってこと。まさか、と思いますか? でも「感染症」は戦争と安全保障に直結している(だから、アメリカの国防総省がからんでいる)から、いろんな口実で、社会をコントロールするシナリオが発動するものなのです。
それに、もうひとつ重要なカギが。アメリカ軍としては、かの有名な陸軍士官学校と同名の、このスラムの存在を許せないのかもしれません。2014.8.18