「ごみゼロ」の町の農薬配布?

   ごみ問題をやっている人なら、福岡県三潴郡「大木町」の名は聞いたことがあるかもしれません。徳島県の上勝町に続く、第二の「ゼロ・ウェイスト」宣言の町として有名ですから。
 でも、今日は、ごみ問題はおいといて。
 偶然、この町の「害虫駆除」というページに行き当たり、あらら、と思ってしまいました。こう、書いてあるからです。

 「有害昆虫の共同防除 
各行政区の事業として、蚊、ハエなどの防除を共同で実施される場合、駆除に必要な薬剤の提供と防除機の貸し出しを行っています。 申し込みは、各行政区長さんからお願いします。」http://www.town.oki.fukuoka.jp/kurashi/seikatsukankyou/seikatsu_8.htm
  役所が率先して農薬を配布しているのか・・・・・・こういうところは、学校の樹木にも農薬を撒いていても不思議じゃない。で、さっそく、以下のようなメールを送っておきました。


 「どんな薬剤が提供されるにしても、それらの毒性に関する注意が全く払われていないようで、懸念をおぼえます。田畑で使用する農薬は厳しく規制がありますが、一般環境中の使用は野放しであることが多いのです。しかし、殺虫剤はーいかに安全だと宣伝されても-有毒であり、害虫だけでなく、益虫にも、小鳥にも、そして人体にも害を及ぼします。農薬による強烈な「化学物質過敏症」はよく知られており、環境省他も「住宅地通知」を出していますが、御町の担当課はこれをどうとらえているのでしょうか。また、「区長会」長には、農薬を「お薬」だと信じている年配者が多いことも問題です。農薬被害の最大の被害者は幼児や胎児です。「ゼロ・ウェイスト」を宣言された町なら、環境を汚染し、動植物を害する、現在の防虫政策を中止し、あらたな方策を考えて下さい。」
 それから十日たちましたが、まだ返事はきません。で、このブログに載せることにしました。
みなさんも、同町のHPから意見を送ってみて下さい。
http://www.town.oki.fukuoka.jp/chouchou/chouchou_2.htm

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/