鎌倉市の新ごみ焼却炉は山崎、また?

 で、ついに私が住む鎌倉市にも「新ごみ焼却炉問題」が出てきました。今泉、名越の両焼却炉の稼働期限までもう時間がないとわかっていても、ごみ減量には取り組まず、用地探しに必死になっていた鎌倉市。選んだのは、現在、下水処理施設がある山崎・・・

鎌倉の新ごみ焼却場
下水処理場隣接地に
25年度稼働目指す

東京新聞 2015418
 鎌倉市の松尾崇市長は十七日の市議会全員協議会で、同市の新しいごみ焼却場の建設候補地を、同市山崎の山崎下水道終末処理場に隣接する未利用地約〇・八ヘクタールにすると発表した。市によると、燃やすごみを一日あたり約百二十トン処理する焼却場を、十年後の二〇二五年度の稼働を目指して建設する。焼却場で発生した熱を利用して発電し、下水道終末処理場にも供給。また、同処理場で処理した水を焼却場でも利用して、震災などの非常時でも両施設が稼働できるようにする。同処理場の用地取得には国の補助金を得ており、そのうちの約〇・八ヘクタールの用途変更に伴い、最大約八億円を国に返還する必要が出てくる可能性がある。地元の町内会などはすでに、ごみ焼却場建設に反対を表明しており、松尾市長は「地元の理解を得られるよう全力をあげたい」と述べた。(草間俊介)

 「用地検討会」が最初にピックアップした候補地は以下の六ヶ所でした。平成26年度第12回ごみ焼却施設用地検討部会会議録(PDF:293KB)でも、どこも検討の必要がないほど、「無理」はわかっていたのです。以下( )は山本の感想。

 ① 野村総研跡地(野村総研が寄付した土地で、埋蔵文化財包蔵地、歴風地区に隣接。樹林に囲まれ、世界遺産関連の施設建設が予定されている。そこにごみ焼却炉とは土地利用としてあまりにも不適切。市民が暴動を起こしかねない)

 ② 深沢地域総合整備事業区域内市有地(国鉄跡地を核に、新しいまちづくりに向けた区画整理進行中。そこにごみ焼却炉ができると、構想がぶちこわしに。藤沢市民も怒るだろう)

 ③山崎下水道週末処理場未活用地(すでに下水道処理施設という「公害施設」があるのに、この上、焼却炉が加わってはたまったもんじゃない。バイオ施設計画もここだった)

 ④深沢クリーンセンター用地(周辺は住宅密集地、ほんの数百メートルの所に集合住宅もある一種住専地域。高い煙突のあるごみ焼却施設はとうてい不可能)

 ⑤名越クリーンセンター(建替え。地元町内会との協定があり無理)

 ⑥今泉クリーンセンター(建替え。地元自治会との協定があり無理)

 というわけで、鎌倉市には新たな焼却炉を作るスペースなどないのは、誰よりも役所がよくわかっているはず。だから、まともに「燃やさないゴミ処理」に取り組め、って提言してきたのに、トップがアホだと聞きやしない(トップがアホでなかったことはありません)。

 それより、今のアホ市長が情熱を燃やしているのは開発と宅造です。おかげで市内の緑地はめっきり減り(鎌倉山なんか、ひどい)、私ホーム・のグラウンドの広町緑地もいじくりまわされて、「自然」と「山城」が一体化していた秘境ムードがほとんどなくなってしまった…まあ、相変わらずバックに「開発屋」がいるんでしょうね、鎌倉市。2015.4.18

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/