金沢市、がれきのクリスマスプレゼント

 一方で、魚網を「唯々諾々」と引き受けているのが金沢市。よりにもよってクリスマスにがれきを埋めるというので、ほんとに恐ろしいプレゼント・・・。この処分場も、基本的に、県外のものは入れない、放射性物質に汚染されたものは入れない、との取り決めがあるはずですが、すでに国の補助金をもらっているのか…住民が騒がないと、こうやって無法事業は進みます。 

宮古地区、災害廃棄物の漁具・漁網を金沢へ本格搬出/岩手

毎日新聞
1223()1138分配信

 東日本大震災で発生した宮古地区の漁具・漁網
30トンが22日、処分地の金沢市に向けて搬出された。金沢市が広域処理の本格的な受け入れを決めたためで13年度までに5000トンを処理する。宮古市の藤原ふ頭にある破砕・選別プラントで、裁断し袋詰めされたロープや漁網などが10基のコンテナに積み込まれた。放射線量にも異常はなく、25、26の両日に金沢市内の埋め立て場に処分される。金沢市は11月の試験埋め立てを経て、市民の理解も得られたとして本格受け入れを決めた。処理量は今年度が500トン13年度が4500トン5000トンの数量は、宮古地区で発生する漁具・漁網の18%にあたる。漁具・漁網は塩分を含み、プラスチック成分やワイヤなど金属類も交じっているため、焼却処分が難しい。津波堆積土などの不燃系廃棄物も大量に発生しているため、県内だけで埋め立て処分するには限界があるという。【鬼山親芳】12月23日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121223-00000044-mailo-l03
 でも、思い出してほしいのが、今や、新潟県の調査で、大槌町のがれきからプルトニウム、ストロンチウムを検出! (12/22)されたこと。つまり、がれきはセシウム以外の放射性物質にも汚染されていた!ということです。この毒性の強さから、「ないもの」とされていた放射性物質が、フクイチからかなり遠距離で見つかったということは、相当広範囲に拡散し、あらゆるものを汚染しているはず。基本的に、がれきは、動かしても、燃やしてもいけません。金沢だって、まず、セシウム以外の核種の調査をすればいいじゃない。
 富山・福井・石川ががれき街道になってしまったら、もう誰も北陸旅行なんて行かないよ。2012.12.23

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/