被害者がつづる『風力発電の被害』本

 日弁連やグリーンピース、FOEなどがこぞって推進している「再生エネルギー」…それが実は、正当性や科学性、合理性などかけらもない悪しき公共事業であり、電力事業者を延命させるのが目的だということに、どれくらいの人々が気づいているでしょうか。中でもひどいのが風力発電。自然・景観・生態系・伝統・地域の農業や林業を破壊し、騒音被害、汚染を拡散し、住民に深刻な健康被害をもたらしています。しかし国は、この役にも立たない風車をもっともっと建設しようと、被害者の声を押しつぶし(低周波被害の存在を認めず)、反対者を孤立させ(地元自治体とも共謀して反対者にさまざまな圧力をかける)、住民がものを言えない状況を作っているのです。

 「再エネ事業」は、反原発派や社会団体が支持しているだけに、それに反対するのには非常なエネルギーが必要とされます。私が知る現地の運動も、ごく短期間で内部分裂したり、あるいは消滅に追い込まれ、実質的に「反対者ゼロ」になってしまったところもあるほどです。新たな運動体もありますが、最初から「反対」はせず、「考える会」などと称してどこかで妥協をはかっているフシがある。

 冗談じゃない。風車は「考える」対象ではなく、全力をあげて阻止すべき事業です。すでに稼動していたら、即刻「解体」を求めないと、生活が根底からおびやかされる。そう、原発と同じ。住民はさまざまな「再エネ神話」を信じて風車を受け入れたのに、実際は稼動後にさまざまな身体被害が生まれ、助けを求めても得られず、被害がひどい人は家を捨てるケースも数多く出ているのです。・・・そんな中、孤立に追い込まれても踏みとどまって戦っている、一人の被害者(地方議員)が、貴重な被害の記録を出版しました。 

 

『風力発電の被害』が出版されました。

2年ほど前に出来ていたものですが、関係者からのアドバイスや新しい出来事を加えて、やっと出版にこぎつけました。

今日から御坊市の大谷書店に置かせてもらっています。近所の人は是非見てください。天理教の東側です。

アマゾンでも販売する予定にしています。近日中に、アマゾンで検索してみてください。しばらく日数がかかると思いますが。

由良町では、この本を見せると、人は血相を変えて走って逃げます。この本には何かがあります。社会のタブーに触れたものです。

公害事件の本質は、実は人災でした。風力発電は、ただの作り話です。CO2を出さないとか地球温暖化に役立つとか、すべてがウソでした。被害を隠蔽するために、被害者を黙らせるために、様々な仕掛けを用意していました。ここまで書いてきて、まだまだ書き足りない悪の原因があることに気が付いてきました。それで今、2冊目を書いています。風力発電は戦艦大和のようなものです。個々の技術は素晴らしいのに、出来た途端に簡単に撃沈しなければならないものでした。無用の長物です。国策が間違っていたんです

 

 原発の場合、恒常的に放射能を垂れ流し、事故が起きれば「ふるさと」を含めてすべてを失うことが、フクイチ事故のおかげで明らかになりました。でも、事故がおきるまでは何事もなかったような顔をして生活できるかもしれません。ところが風車の場合、回り始めるとすぐに、人によっては生死を分ける重大な健康被害に直面し、その結果、家や財産を失うところまで追い込まれるわけだから、まさに「健康で文化的な最低限度の生活」をぶちこわす、憲法違反の代物なのです。おまけに、地域によっては風車のおかげで電気料金が三倍にはねあがったところもあり(南オーストリア)、各国で大きな反対運動、訴訟がおきています。

 日本だけは、なぜかまともな反対運動もないし、訴訟もない・・・いえ、「なぜか」はわかっているんです。「反原発派」や日弁連、メディアも含めたオールジャパンのなせるわざなのです。この本を読むと、その一端がよくわかることでしょう。一読をおすすめします。2016.8.26

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/