米の肉は半数が汚染されている

 世界の食事情が急速に悪化しているのにお気づきでしょうか?
 中国では2008年にはメラミン入り牛乳問題がおき、赤ちゃん6人が死亡、その後も、ニセ火鍋材料、豚肉の添加物(クレンブテロールとラクトパミン、中国語では「痩肉清」と呼ぶ)問題など、「食の危険」問題にことかきません。最近は染料で色をつけた色つき饅頭が騒がれたっけ。ようやく政府も、食品添加物に対し、人々の教育が必要だということに気づき、五ヵ年計画で知識を普及するとか・・・・ネットでは山のような食品問題が出ていますが、現状把握からして大変でしょうね。
 一方、加工食品大国のアメリカでも、問題は深刻です。2010年夏にはサルモネラ菌に汚染されたタマゴが出回り、8人死亡。全国でタマゴがリコールされる騒ぎとなりましたが、この汚染タマゴがなんと5億個になるというから半端じゃありません。その「処分」については確認していませんが、おそらく片っ端から埋められたのでしょう。
 最近報道されたのが、アメリカで売られている肉類の多くが黄色ブドウ球菌に汚染されているというショッキングなニュース。トランスレーショナル・ゲノミクス研究所(Translational Genomics Research Institute )が分析したところ、集めた136種のほぼ半数にあたる47%に、抗生物質抵抗性をもつバクテリアなどが発見されたとのこと。しかもこの汚染肉の52%に、さまざまな抗生物質に抵抗力のある「スーパーバグ」がひそんでいたそうです。スーパーバグ=食肉のMRSA、とでもなるでしょうか。
 調査チームが集めたのは、LA、シカゴ、フォート・ローダデール、フラッグスタッフ、ワシントンDCの26の食肉販売店で、80ブランドの製品ですから、全米で売られている肉類のほぼ四分の一が汚染されているといってもいいかもしれません。その汚染源については、DNA調査から、飼料由来であることがつきとめられています。食肉工場に入る前の段階で、家畜や家禽は不断に抗生物質がはいったえさを与えられ、そのおかげでブドウ球菌(どこにでもいる)が、耐性をもってしまったのですね。
 日本でも、牛の生肉を使ったユッケを食べて、四人が死亡するという事件が起きています。これは0-111による腸管出血が原因とされていますが、卸業者の「大和屋商店」本社からは菌が発見されなかったとのこと。おそらく輸入でしょうから(でなければ、あれほど安く提供できるはずがない)、米国産ということもありえますが、そうするとO-111ではなく、黄色ブドウ球菌や、スーパーバグの可能性もあります。そうなると、薬は効かないのでお手上げかも。
 現在は、安心して食べられる食肉などまずないと考えた方がいいでしょう。特に、子ども・妊婦・老人にはご注意。これを機会にベジタリアンに転換するのもいいかもしれません。
http://www.tgen.org/ http://www.naturalnews.com/032099_poultry_superbugs.html#ixzz1M1VEBVJM

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/