県内全市町村にがれき受入呼びかけ(神奈川)

 まだやってるの? ったく空気が読めない人間がトップだと最悪。人口密度の高い神奈川県の自治体が、処分場の手当てに、どれだけ苦悩しているのかちっともわかっていない。で、こくいう地方自治を無視した申し入れをするそうな。ほんと、県庁職員、しっかりしてよ!

被災漁網受け入れ、知事が協力呼びかけ 
11市と3事務組合に/神奈川

 毎日新聞 20130411日 地方版
 東日本大震災の被災地の漁網処理を巡り、受け入れる意向を示している黒岩祐治知事は10日の記者会見で、一般廃棄物最終処分場を持つ県内の11市と3事務組合に対し、受け入れへの協力を呼びかけていくことを明らかにした。【北川仁士】

 被災地の漁網を巡っては、箱根町が8日に受け入れ検討を表明している。県は同時に、受け入れに反対している県営産業廃棄物処理場(横須賀市芦名)の地元にも再度、受け入れを求めていく。県によると、県内では箱根町のほか、横浜、川崎、相模原、平塚、藤沢、小田原、茅ケ崎、大和、逗子、三浦、南足柄の11市と、3事務組合(秦野・伊勢原、湯河原・真鶴、大井・中井・松田)が一般廃棄物最終処分場を持っている。黒岩知事は呼びかけについて「県で受け入れを、と思ってきたが、時間も経過した。箱根町以外にも受け入れに手を挙げてくれるところがあればうれしい」と語った。一方、県営産業廃棄物処理場での受け入れに関して「地元には『どうして自分の所だけなのか』という気持ちがあったと思うが、箱根町の表明で状況は変わった。改めて受け入れをお願いしていきたい」と意欲を示した。http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20130411ddlk14040177000c.html

 私の分析では、がれきを受け入れた自治体には次のような共通点があります。
 ①首長の資質(金脈・人脈を含む)、
 ②側近の資質(出世主義、隠蔽主義、住民蔑視)、
 ③公務員のレベル(無知、遵法意識が低い)、
 ④現地住民の体質(いろいろ・・・略)

 思い当たるでしょう? で、補助金につられてうかうかがれき受け入れを了承すると、住民との死闘が待っているわけ。その過程で、上のような不名誉な事実もあばかれうことに。
 まさか、県内に、今さら「がれき神話」にだまされるような市町村があるとは思いませんが(箱根町だってがれきの「真実」がわかれば受け入れ拒否に回るでしょう)、知事がそのつもりなら、こっちも対処しないと。

 がれき対県交渉、説明会へご参加下さい
 というわけで424日にがれき関係の対県交渉へご参加下さい。これは私が呼びかけて続けている場で、主に芦名問題に限ってきましたが、話が全県に広がったので、がれき受け入れに反対の立場の方ならどなたでも参加OKです(ただし、隠れ賛成派、反山本派は遠慮してね―笑)。時間は1時半から2時間ほど。集合は24日午後1時、新庁舎1階ロビーで。質問はコメント欄にお寄せ下さい。2013.4.16

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/