最貧国の「建国」のわけ

 意味不明な題だと思われた方もいるでしょうが、今日はタックスヘイブン(租税回避地)のお話。そして短い動画の紹介です。

 「起業」をめざしていた1アメリカ人が、「会社を設立するなら、ぜひタックスヘイブンへ」と呼びかける多数のネット広告に疑問を持ち、そのウラを調べてゆくストーリーです。

Where the U.S. Hides its Secrets(米はどこに秘密を隠しているか)」

https://www.youtube.com/watch?v=K7XKmrGwmgY 2020/11/24

 その中で、彼が知ったのは、西アフリカの「リベリア」がアメリカの利害のために建国されたこと、そのきっかけは、当時、米国内で大問題になっていた奴隷解放問題だったということでした。また、「理想」とされている、米第3代大統領のトーマス・ジェファーソンもそこに噛んでいた・・・驚きました。投稿者のジョニー・ハリスは何の気負いもなく、「自分の経験」を通じてわかったことを淡々と述べているだけですが、その結果は「隠された歴史」にメスを入れるものだったからです。

 ちなみに、パナマペーパー事件を「すっぱ抜いた」ICIJ( 国際調査報道ジャーナリスト連合 https://www.icij.org/about/)を私はまったく信用していません。なぜなら、同組織の資金源は、ソロスのオープンソサエティ財団やフォード財団など。さらに、マスメディアとパートナーシップ関係にあり、いわば大手メディアの別動隊だからです。しかも、この報道の結果、租税回避者は罰されもせず、人々の頭にはいつのまにか、「タックスヘイブンは違法ではない」「グローバルビジネスに不可欠」「自由主義経済には必要悪のシステム」などの考えが刷り込まれていったのでした。…一種の「洗脳」です。

 この短い動画は、そんなグローバリストのシナリオをぶち破るものです。ぜひご覧になって下さい。字幕つきなので時間をかければ大丈夫(なお9分前後に、スポンサー企業の宣伝が入ります・・・これも面白いので見て)。

2020.11.30

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/