國立環境研究所が、こんな論文を出していた

 4月28日の「検討会」、いつどこで設立されたのか、メンバーは誰かさえ公表されていなかったので、検索しましたが、ヒットせず。代わりに、国立環境所の怪しい論文↓を発見しました。当日、検討されるのは、おそらくこれでしょう。

 まだ一部しか読んでいませんが、そりゃあ画期的な中身です。ちょっと見ただけで、「排ガスの放射能は検出されなかった」「バグフィルターの効率性が確かめられた」だの、信じられない記述が並んでいるから・・・ま、政治的文書ですね。

 これでは、「廃棄物に放射能が含まれていても、心配不要」「これまで通りガンガン燃やしなさい」「出てきた焼却灰も、これまで通り固化してリサイクルしても大丈夫」という結論になるはずです。つまり、「放射能のことなんぞ、まったく心配しなくていいよ」と。

 食料の放射能汚染を心配しているみなさん、ごみ焼却による大気中の放射能汚染にも目を向けてね。それにしても、こんな政府はないほうがまし。2014.4.26

 (独)國立環境研究所の「放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分(技術資料:第四版)修正版」が公開されました。http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014//20140424/20140424.html

  • 表紙、目次、はじめに
  • 第1章:放射能汚染廃棄物の問題の概要、第2章:放射能に関する基礎知識、第3章:放射性物質(セシウム、ストロンチウム)の物性
  • 第4章:放射性セシウムの溶出特性、第5章:放射性セシウムの土壌等への吸着特性
  • 第6章:焼却処理過程における挙動と制御
  • 第7章:コンクリートの除染の基礎と汚染廃棄物の最終処分へのセメント・コンクリート技術の活用
  • 第8章:焼却飛灰の水洗浄による放射性セシウムの除去、第9章:埋立処分過程における挙動と制御、第10章:浸出水処理過程における挙動と制御
  • 第11章:放射能等の測定モニタリング手法、第12章:放射性物質を含む焼却灰等の空間的・時間的特性
  • この記事を書いた人

    山本節子

    調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
    立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
    住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
    ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/