先天異常は農村に多い?

  一ヶ月ほど中国中南部を旅してきました。西安や昆明など大都市が多かったにもかかわらず、インターネットにアクセスできず(色々あって、中国では外国人はネットカフェに入れなくなった・・・)、情報途絶状態の中での旅でした。昨夜遅く日本に戻ったので、またぼつぼつ農薬・化学物質・環境情報をアップしてゆきます。
 この間、おおむねこんな↓コメントが寄せられていました(貴重なご意見、ありがとうございます)。
 「グリホサートヤラウンドアップは田舎のホームセンターほどバカ売れしています。くたびれたお年寄りはすぐ使いたがるのです。そのせいか、ダウン症の子供は都会より頻繁に見かけます」
 同感です。先天異常の発生率は、厚労省がデータをとっているはずですが、地域別の数字は公表していないかもしれません。でも、東南アジア、中国でも、子供のガンや先天異常は都会より農村に多いので(このブログでも以前、いくつかとりあげました)、日本でも事情は同じでしょう。
 日本では、農家の担い手であるお年寄りたちは、農薬に何の疑問ももっていません。彼らにとって農薬は労力を軽減してくれるありがたい「おくすり」だから。もちろん、各地には良心的な有機農業の農家も多数ありますが、なんたって、農協さまがずうっと農薬使用の旗を振ってきたわけだし、農村や封建的な地域の人は、事実を知るのをいやがるからです。「オレがいいと思っているんだから、それでいいんだっ」てな具合。
 それに、農薬業界はけっしてドル箱を手放そうとしないでしょう(彼らは先天異常などどうでもいいのです)。だから、状況を変えるのは非常に難しい。もっとも、一発で変える「手」もあります。それは「政治」。まともな政治家に法律を作らせ、国会を通過させる —-あ、これ、日本では最もムリな注文だったか。やはりまともな知識を広めることが先決でしょうね。2011.8.5

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/