ほんの半年前まではとても少なかったマスク姿。それが今や、街を歩く人も、車を運転する人も、自転車の若者も、子どもも高齢者もみなマスク。その着用率は99.9%と言っていいのではないでしょうか。
「コロナ騒動」によって爆発的に増えたマスクの使用は、プラスチック汚染と環境破壊に拍車をかけています。
なぜなら、「使い捨てマスク」の多くはポリプロピレン不織布を層にして作られているため、「ごみ」になった後は、必然的に焼却炉で燃やされるからです(日本の場合)。ごみの焼却処理はダイオキシンなど数多くの有害化学物質を生み出し、煙突排ガスを通じて環境を汚染し、健康を害することは常識です。そのため、ごみ焼却処理を違法として禁じる都市は、近年さらに増えてきました。でも、日本では、ごみマフィアのプロパガンダによって、「ごみは燃やせばなくなる」と信じさせられている。
焼却しない国では、マスクが最後に行きつくのは処分場か海。その過程で、マスクに取り込まれた病原菌、プラスチックの添加物が、川や河床、海岸を汚染し続けるのは避けられず、生態系に大きな悪影響を与えます(プラ汚染の害は、四六時中マスクをつけている人にも及ぶことをお忘れなく)。
(バングラデシュのNGOによるプラ汚染阻止の呼びかけ)
イギリスの ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン の推計によると、国民全員が一日一枚の使い捨てマスクをつけると、一年で66,000トンの汚染廃棄物が生み出されることになるとか。また、病院など医療機関で使用されるマスクや手袋など、医療保護器具は、基本的に病原物質を含む「有害廃棄物」として処理することが求められていますが、医療機関のごみも、コロナ騒動以来、相当増加しているはず。それらがどこでどのように処理されているかは全く藪の中。
焼却炉の害はかなり遠方に及ぶとはいえ、特に焼却炉や処分場などの施設の近くに住む人々は、一度、「コロナによる汚染ごみ」の処理について、当該施設やお住まいの自治体に問い合わせてみるべきでしょう。2020.7.31