放射脳症、石井富山県知事のタウンミーティングのご発言

 富山県で、市民が知事に説明会を要求したというニュースが流れました。http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20120614163733&MOVE_ON=1
 この動き、当然です。「がれき広域処理」は国策であり、都道府県はがれきブローカー。なんとしても説明責任を果たさせる必要があります。ところで、その富山県で5月25日にタウンミーティングが開かれています。4つのテーマがあり、発言できるのはそれぞれ3人のみ。しかもそのうち一人は県が事前に指名してあったとかで、半分やらせです。その質疑の中で、「がれき」の部分だけを書き起こして送ってくださった方がいらしたので(ありがとう!)、多少編集したものを掲載します。
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市民(男性)「
・・・それから、がれきの問題です。私はがれき受け入れ問題に大変心配しております。というのは世界の常識としてでは、汚染物質、特に放射能に汚染されている物質については、移動しない、持ち運ばない、それから希釈はしない、それから焼却しない、これが常識です。ところが、この間の石井知事の発言、新聞等で見ているだけで、詳しい事は存じあげませんが、とても危惧しているわけですね。3つの基本的な原則についてことごとく違反しているのではないか、そのように思います。そのあたりについて大変危惧しております。そして焼却するとなると、汚染がですね、拡散することになるんじゃないかということです。今100ベクレルが問題になってますが、昨日ですか、新聞報道では40ベクレル以上はなかったというようなことをいってますが、実際に、じゃあ、何ベクレルあったのか、これもはっきり県民に示さなくちゃいけない。そういう風に思います。
 もう一つは、もし何かあった場合ですね、県知事さん、立山町長さん、責任とられるといっておられるわけですが、責任の所在をあきらかにしていただきたいと思います。それからもうひとつは、子どもたち、子育て中お母さん方、特にとても心配されておられます。ほんとに未来を担うのは子どもたちですからね、子どもたちの命がどうなってしまうかとても心配です。がれきの問題については住民説明会といいますかね、こういったものを立山町内でだけでなく、富山市は直近な自治体なわけですから、少なくとも富山市内では何か所かでやる必要があるんじゃないかと、そういう風に思います。そのあたりの見解をお聞きしたい」 

石井知事「○○
さんのお話ですが、おっしゃるのは、なんか、放射能を動かさないとかいろいろ・・(ボソボソ)要するにあの、濃度を調べれば、私どもは本当に遠く被災地の皆さんがこのまま、それぞれ岩手県宮城県等で、産業廃棄物を自前で処理するのは10年も15年もかかると、で、あの、私も現場行ってみましたが、ほんとにやっぱり、お気の毒・・でそういうことで、困っているみなさんを、まあ少しでもお手伝いして、応援してあげたほうがいいんじゃないかと、まあの、しかし富山県のみなさんの○○が一番、私にとってはだいじですから、安全でないものを受け入れる気はもちろんないわけで、安全なものだけを受け入れる。
 あのー、ま、100ベクレル以下のものという風に、ま、この間、現場で岩手県の知事さん、うん。と、とりあえずの、まあ、住民のみなさんのご理解を得られた段階で、受け入れるとなった場合に、その受け入れるのはあくまでも、100ベクレル以下にすると。ま、国の基準は8000ベクレル以下ですね、それだと、安全だっていうんですけれども。(不明瞭)・・まあ念には念をいれて、1000ベクレル以下のものを受け入れる。1000ベクレル以下のものはご承知のとおり、放射性物資を含む(ボソボソ)ですね。その上で、まあ実際に放射線量、まあ岩手に行って測ってまいりましたが、だいたい現場で、たしか、0.(03です!←野次)0.03もそうですけれど、私が行ったときには確か0.04。で、富山県内ね。だいたい、放射性濃度が0.04とか0.09なんですね。ですから富山県の濃度と全く同じなんで。なんか、あのーとんでもなく、危ないものを受け入れようとしているというのは、大変誤解であると、それでその、なにか、ゴホン、万一なにか、健康被害があったら、知事を(ボソボソ)という話もありましたが、安全なものを受け入れるのですから、そういうことが起こるとは思いませんけれども。問題だから、どういうものが安全かということを今チェックしている。だから住民のみなさんにまあ、あのー、理解していただく・・(不明瞭) 
 ということでありまして、あのー。今後もいずれにしても、あのーま、100ベクレル以下のものはですね、えー、放射能物質といわないんだとして、ま、そういうもの、そういうクリアランスレベルのものだけを受け入れる。ま。それでもですね、ま、例えば焼却なんかしたりすると、濃度が上がるんじゃないか、という問題もありますから、そういった点をチャックしてですね、えー まあしっかりと(ボソボソ)
 それと同時に、あのー、昨日ですか、発表したと思うんですけれども、えー、5月15日に岩手県と立山町と一緒になりまして、えー。現地で災害廃棄物を採取して、岩手県でも測ってもらいましたが、県民のみなさんに安心していただく為に、富山県の環境科学センターでも測定をしました結果、すべて不検出ということに。で、この不検出とのは、あのー20ベクレル以下、かな、あのー1キログラムあたり20ベクレル以下ということです。ふつうあのー、40以下だと不検出なんですが、ま、今度、精度たかくしアレして、20だったという風にきいております。ま、従って、なにかこのことによって健康被害が起こることはないと、ま、考えてますし、これについてはさらに専門家にも確認していただいて、えーご納得いただいていくように。また立山町、あるいは富山市、関係の市町村さんともご相談しながら対応したいと考えております」
市民「すいません、仮にあの、濃度がですね、100ベクレル以下だとしても、総量が問題だと思うんですね。たくさん受け入れることになるわけでしょ。そこはどうなんですか?」
司会「あのー、今ほど、お答えしましたので、それについては後程県の方からご回答させていただきたいと思います。時間の関係で、次に・・・」 





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 言語不明瞭、知識不足、誤謬多数、石井知事、すでに放射脳症になっとる。
 こういう無責任な人間が県政のトップにいることに驚きますが、それ以上に、何も知らない市町村に「安全神話」を押し付けてがれきを引き受けさせるなんて、許せん!
がれきをいったん引き受けると、焼却炉が放射性物質で汚染され、ミニ原発化します。しかも、何か起きた場合の責任は、すべて地元自治体が負うことになっているから、多少の補助金とか地域整備じゃ割が合わないよ。
 でも大丈夫って?ばかな。市町村の焼却炉では、これまで放射能を含む廃棄物を燃したことはないのだから、誰も何が起きるか知らないのです。それを予言するのがイギリスの例。同国では、放射能を含むごみを燃やす焼却炉は許可制ですが、その風下で先天異常の出生率が3倍になっているという報告がありますよ(現在翻訳中、乞うご期待)。

 立山町や高岡市のみなさん、あなたたち住民が自ら立ち上がり、御地のアホな首長の首根っこを押さえつけて止めさせないと、最後に泣くのはあなたたちだからね。わずかの地域振興費に飛びついて、将来世代の健康を売り渡すんじゃないっ。あーっ、ほんと腹が立つ。また富山県庁に行こうっと。2012.6.15

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/