右翼活動家はなぜ殺されたのか:チャーリー・カーク氏の銃撃死

 事件が起きるまで、私はこの方を知りませんでした。相当、影響力がある人物で知名度も高かったようですが、日本ではそれほど知られている存在ではなかったようです。その彼は9月11日(日付に注意)、万人が見守る中で、プロのスナイバーに首を撃ち抜かれ、即死しました。いったいなぜ? 時系列は↓BBCの動画(https://www.bbc.com/japanese/articles/cj6x7ex26p2oでご覧ください。

 これはいわば「公開処刑」です。あまりにショッキングなその死の映像はネット上では流れたようですが、上の動画では公開されていません。なお、BBCの動画は屋上にうずくまる人影が、射撃の後に立ち去った様子、その人物が捉えられた様子を映していますが、この人物はすぐに釈放されたとのこと。この一点をとっても、この白昼の暗殺事件の「組織性」が疑われます。

 トランプ暗殺未遂事件でも、演壇対面の屋上に狙撃手が潜んでいたこと、そして警察は、その暗殺者の存在を知りながら見逃していたことが明らかになりました。・・・トランプは死ななかったので、その後の捜査についてはほとんど報道されていません。今回もトランプ暗殺未遂と同じ手が使われています。屋根の上の人物は、おそらく本当の犯人の逃亡を助けるためのダミーとして配置されたのでしょう。・・・その後、すぐにトランスジェンダーと同棲中というロビンソン容疑者が逮捕されました。彼もおそらく「単独犯」として用意されていたのでしょう。なぜなら病的な感じのこの22歳の若者に、130メートル離れたところから演壇のターゲットの首を一発で打ち抜き、現場から迅速に逃亡できる体力があるとはとても思えないから。しかも、彼は全く目撃されていない。

 奇異に思ったのは、多くのメディアが、犯行に使用されたとされる銃と弾薬に「トランスジェンダーと反ファシスト」という言葉があった(「含まれていた」と表現)と報道していたことです(後に容疑者のDNAも薬莢から見つかったとも報道された)。これは、ジェンダー革命を推進中の民主党の関係者による犯行だということを示唆しているのですが、それは好都合すぎない?

 それ以上に奇異なのが、ネット上ではカーク氏の死を正当化し、賞賛までする投稿があふれたということです。その多くは民主党関係者で、発言者は叱責されたり、解雇されたりしていますが、いかに敵陣営の強力なインフルエンサーとはいえ、まだ31歳の悲劇的な死に、喜びのコメントを寄せるのはあまりに常識外れな行動で、逆に、アメリカに分断を持ち込むための策略の一つではないかと思われます

 ほとんど報道されていないのは、このカーク氏は、アメリカのウクライナ武器と金銭支援に反対だったいうことです。そのため、ウクライナ政府機関は、彼を「クレムリンのプロパガンダ活動家」とラベル付けし、彼をヒットリスト(暗殺者リスト)に載せていたほど。今回のカーク氏暗殺に対しても「よくやった」などと喜ぶコメントが相次ぎ、まだネットに残っているとのことです。カーク氏にもさまざまな脅迫が加えられており、彼自身も暗殺されることを危惧していたとのことです。

アメリカはますます危険な国になりつつあります。でも今回のことは、犯人が誰であれ、本当の目的なアメリカ国民を決して互いに許し合えない二つの派閥にきっかり分断することを狙っているような気がします。そうしてこそ、国民が一つにまとまらず、分断の中でさらにコントロールされやすくなるから。・・・ニュースは裏読みしましょう。2025.9.17

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/